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窓ガラスの交換方法|タイミングや費用相場を解説

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窓ガラスの交換方法|タイミングや費用相場を解説

窓ガラスが破損した際や、劣化で不具合が生じた場合は、交換が必要です。しかし、窓ガラスには多くの種類があるため、どれを選べばよいか迷うことがあるかもしれません。

今回は窓ガラスの交換について、タイミングや費用相場を詳しく解説し、選び方のポイントを紹介します。

目次
  1. 窓ガラスを交換した方がよいタイミング
    1. 窓ガラスが割れた
    2. 窓ガラスにヒビが入った
    3. 結露・カビが発生する
    4. 窓際からすきま風が入ってくる
    5. 窓の開閉がしにくい
  2. 窓・サッシ交換の施工方法ごとの費用相場
  3. 窓の種類ごとの費用相場
  4. 窓ガラスの種類ごとの費用相場
  5. サッシの種類ごとの費用相場
  6. 窓ガラスを選ぶときのポイント
    1. 断熱効果
    2. 遮熱効果
    3. 防災・防犯対策
    4. 防音効果
  7. まとめ

窓ガラスを交換した方がよいタイミング

一般的に窓の寿命は約20〜30年です。年月が経つと劣化して、ヒビ割れや結露などの症状が生じやすくなります。寿命は使用環境によっても前後するため、破損や不具合が見られた場合は早めに交換しましょう。

窓ガラスの交換が必要なタイミングについて解説します。

窓ガラスが割れた

窓ガラスが割れた場合は、至急交換が必要です。段ボールなどで応急処置をしても、完全に外気を遮断することはできません。特に暑さや寒さが厳しい季節は、室内環境に大きく影響があるでしょう。

また、防犯の面でも割れた窓ガラスは早めに交換した方が得策です。割れた窓の放置が治安の悪化につながるという「割れ窓理論」は有名です。窓の割れのような些細な出来事にも気を配ることは、小さな環境変化も見過ごさないという姿勢に映り、犯罪防止につながります。

窓ガラスにヒビが入った

ヒビ割れが入った程度の破損であっても、早めに交換しましょう。放置しているとヒビが広がり、思わぬ事故やケガにつながる可能性があります。

ヒビ割れの原因は、物をぶつけたなどの衝撃による破損の他に、自然破損というケースもあります。ガラスの中のワイヤーが錆びて誇張することで起こる「錆割れ」や、日当たりなどの高温で膨張して割れる「熱割れ」などです。

結露・カビが発生する

窓ガラスの結露は、屋外の気温が低い季節に発生します。室内の空気が窓辺で冷やされ、空気中の水蒸気が水滴になって窓に付くという現象です。結露をそのままにしていると、カビの原因になります。

結露の発生は、窓ガラスの交換で改善できる場合があるため、気になる場合は検討してみるとよいでしょう。外気温の影響を弱めることができる、断熱性の高い窓ガラスへの交換がおすすめです。

窓際からすきま風が入ってくる

窓のサッシの劣化などが原因で、窓際からすきま風が入ってくる場合があります。サッシは軽い破損であれば補修できますが、大きく変形しているときはサッシごと交換が必要です。サッシ全体を交換する場合は、窓ガラスも新しいものに取り替えることになります。

窓の開閉がしにくい

窓の開閉がしにくい場合は、サッシの劣化が原因だと考えられます。経年劣化や環境的要因でサッシが歪むと、窓がスムーズに動かなくなるのです。

劣化したサッシを放置していると、窓が開かなくなる、窓ガラスが割れるといったトラブルに発展し、危険です。早めに対処しましょう。

窓・サッシ交換の施工方法ごとの費用相場

窓やサッシの交換には、大きく2つの施工方法があります。施工方法それぞれの特徴と費用相場をご紹介します。

  • はつり工法

はつり工法は、既存サッシの周辺を切断して撤去し、新しいものに付け替える方法です。

メリットは、既存の窓と同じ大きさの開口部を確保できる点で、もとの窓に雨戸がついている、窓の大きさを変えたいといった場合の工事で施行されます。

大規模な工事になるため、費用は高額になりがちです。窓のサイズごとの費用相場は下記の表のとおりです。

はつり工法(既存サッシの周辺を切断して撤去し、新しいものに付け替える)

窓の種類

サイズ

費用相場

掃き出し窓

×ばつ180cm

20〜50万円

腰窓

×ばつ120cm

15〜30万円

小窓

×ばつ90cm

8〜15万円

  • カバー工法

カバー工法は、既存サッシの上から新しいサッシをかぶせる方法です。

既存の窓よりも開口部が小さくなりますが、大掛かりな工事をせず数時間で完了し、騒音も抑えられます。費用も比較的安く済むでしょう。

費用相場は下記のとおりです。

カバー工法(既存サッシの上から新しいサッシをかぶせる)

窓の種類

サイズ

費用相場

掃き出し窓

×ばつ180cm

8〜20万円

腰窓

×ばつ120cm

6〜10万円

小窓

×ばつ90cm

4〜6万円

窓の種類ごとの費用相場

代表的な窓の種類と特徴を解説し、交換の費用相場を紹介します。

  • 上げ下げ窓

窓が上下に開閉するもので、通気性や防犯性に優れています。ただし、開閉しにくく外からの掃除が難しい場合がある点は、留意が必要です。

  • 引き違い窓

窓が左右に開閉するもので、窓の開閉の程度を調節しやすい、採光面積が広いという点がメリットです。ただし、気密性やデザイン性はあまり高くない傾向があります。また、窓の外側や上部を掃除しにくいという点に、不満を感じる人もいるかもしれません。

費用には幅がありますが、広く普及しているタイプであるため、比較的安価なものが多い印象です。

  • 出窓

壁から外に飛び出す形で作られている窓を出窓と呼びます。デザイン性が高く、窓辺に植物やインテリアを飾るスペースを作れます。室内に奥行きを持たせ、部屋を広く感じさせてくれる点もメリットです。

デメリットとしては外気の影響を受けやすい点で、気温が低いと結露が発生しやすく、気温が高いと熱がこもりやすいということは注意が必要です。

  • 天窓

天井の採光用の窓で、壁の窓よりも採光量が高く、設置することで開放感を感じられます。夜間には部屋から月や星を見られるのもメリットです。

経年劣化で雨漏りのリスクが高まりやすいため、定期的に点検やメンテナンスを行いましょう。

  • ルーバー窓

ハンドル操作で羽状のガラスを開閉する窓です。開く角度を調整できるため、プライバシー保護がしやすく、浴室やトイレによく設置されます。窓から雨が入りにくいという点もメリットです。

ルーバー窓の窓ガラスは比較的簡単に外れます。防犯性を高めたい場合は面格子と組み合わせて取り付けましょう。

それぞれの窓について、交換にかかる費用相場は下記のとおりです。

名称

特徴

費用

上げ下げ窓

通気性や防犯性に優れる

10〜18万円

引き違い窓

窓の開閉を調節しやすい

3〜50万円

出窓

デザイン性が高い

20〜50万円

天窓

採光量が高い

15〜55万円

ルーバー窓

プライバシー保護がしやすい

7〜20万円

窓ガラスの種類ごとの費用相場

窓ガラスには豊富な種類があるため、設置する場所や目的に合わせて選びましょう。機能性が高いものほど、交換にかかる費用も高くなる傾向があります。窓ガラスの種類と特徴を解説し、交換の費用相場を紹介します。

  • フロートガラス

平らで薄くゆがみのない、最も一般的なガラスです。高い透明度で採光性に優れ、価格は比較的安価だというメリットがあります。

  • 複層ガラス

ガラスを複数枚重ねて作られているもので、ガラス間にアルゴンガスや乾燥空気が充填されています。断熱効果や遮熱効果が高く、結露や紫外線の対策に有効です。

  • Low-E複層ガラス

Low-Eは「低放射」の意味で、Low-E属膜を複層ガラスコーティングしたものがLow-E複層ガラスです。遠赤外線を反射し熱が伝わりにくいため、複層ガラスよりもさらに高い断熱効果・遮熱効果が期待できます。

  • 網入りガラス

飛散を防ぐ金属の網が内包されたガラスです。割れてもガラスが飛散しにくいため、火災時には火や煙の広がりを防ぎます。防火用として飲食店やガソリンスタンドで用いられることが多く、一般的なフロートガラスにくらべると価格は少し高めです。

  • 強化ガラス

強化ガラスは、フロートガラスに熱処理と冷却を施し強化したものです。強度はフロートガラスに比べて3〜5倍程度とされています。割れた際に細かく砕けるという特徴もあり、後処理が比較的安全にできる点もメリットです。

  • 真空ガラス

ガラス2枚の間に真空層を作ったもので、熱伝導を魔法瓶のようにして防ぎます。一般的な複層ガラスよりもさらに高い結露防止効果や断熱効果を期待できる点が特徴です。

  • 防音ガラス

ガラス2枚の間に防音特殊フィルムが入っており、高音域から低音域まで幅広く遮音できるのが特徴です。楽器演奏をしたい部屋や、騒音に悩んでいる場合に用いるとよいでしょう。

  • 防犯ガラス

ガラス複数枚の間に、防犯膜という特殊中間膜を封入したものです。衝撃に強く、ガラスが割れた場合も飛散しないのが特徴です。ドライバーなどでガラスを破壊する「打ち破り」のような犯罪手口に有効で、防犯対策になります。

窓ガラスの種類ごとの特徴と費用相場をまとめると、下記の表のようになります。

名称

特徴

費用

フロートガラス

高い透明度で採光性に優れ、安価

0.6〜2万円

複層ガラス

断熱効果・遮熱効果が高い

2〜5万円

Low-E複層ガラス

遠赤外線の反射に優れる

2.5〜6万円

網入りガラス

割れても飛散しにくい

1.5〜3.5万円

強化ガラス

強度があり、割れても比較的安全

2〜5万円

真空ガラス

結露防止効果や断熱効果が高い

2.5〜10万円

防音ガラス

遮音性に優れる

4.0〜10万円

防犯ガラス

衝撃に強く、割れても飛散しない

3.5〜10万円

サッシの種類ごとの費用相場

サッシの交換は機能面の強化に加え、部屋の雰囲気を変えるためにも役立ちます。代表的なサッシの種類と特徴を解説し、交換の費用相場を紹介します。

  • アルミサッシ

軽くて腐食しにくく、耐久性が高い点がメリットで、最も一般的に普及しているサッシです。断熱性は劣るため、結露は発生しやすい傾向にあります。

  • 木製サッシ

断熱性が高く、温もりを感じる見た目や質感の良さが特徴です。摩耗や腐食には弱いため、取り入れる場合は定期的なメンテナンスを行いましょう。

  • 樹脂サッシ

塩化ビニル樹脂のサッシで、気密性や断熱性に優れています。結露やカビ、ダニが発生しにくいという点がメリットです。強度はアルミより弱いため、サッシを厚くして強度を高めているものが多いようです。

  • 複合サッシ

複数の素材を組み合わせたサッシで、各素材のデメリットを補えます。部屋の内側と外側で素材を変えられる点もメリットです。

サッシの種類ごとの特徴と費用相場をまとめると、下記の表のようになります。

名称

特徴

費用

アルミサッシ

軽くて腐食しにくく、耐久性が高い

8〜25万円

木製サッシ

断熱性が高く、見た目や質感が良い

5〜12万円

樹脂サッシ

気密性や断熱性に優れる

6〜20万円

複合サッシ

各素材のデメリットを補える

6〜35万円

窓ガラスを選ぶときのポイント

窓ガラスには複数の種類があるため、設置場所や用途に合わせて選ぶことが重要です。窓ガラスを選ぶときに考慮したいポイントを紹介します。

断熱効果

窓は家屋において、最も熱が出入りしやすい箇所だとされています。快適な暮らしを守るために、交換する窓ガラスの断熱効果を確認しましょう。十分な断熱は冷暖房の効率も上げ、省エネにつながります。

遮熱効果

強い日差しが入りやすい部屋には遮熱効果が高いガラスを用いるとよいでしょう。断熱に加えて日射熱を遮ることができ、部屋が暑くなりにくいという効果があります。

防災・防犯対策

地震や突風などで飛来物が衝突すると、ガラスが破損する恐れがあります。簡単に窓ガラスが破られると、不審者の侵入などの犯罪に巻き込まれる危険もあるでしょう。窓ガラス選びには防災・防犯対策にも気を配りましょう。

防音効果

防音効果のある窓ガラスを選べば、外の音を遮り快適に過ごせます。加えて、自分の家から生活音が漏れることを防げるため、プライバシーの保護や近隣住民との騒音トラブル回避にも役立つでしょう。

まとめ

窓ガラスやサッシに破損が見られた場合には、思わぬ事故やケガにつながらないように、早めの交換がおすすめです。窓ガラスの種類はさまざまなものがあるため、交換する際は、設置場所や目的に合ったものを選びましょう。

執筆年月日:2024年9月

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