言葉と音楽の対話 2019年2月23日

柴田元幸 x 内田輝【言葉と音楽の対話

柴田さんと内田さんのセッション、fangleでの開催は2年振り2回目となります。
言葉を操る柴田さん、音を操る内田さんの対話。
彼らにとって「言葉」とは何か、「音」とは何か、
既成の枠組みを超えた「言葉」と「音」に巡り合いそうです。


2019223日(土)
開場|16:30 開演|17:00
料金|3,500円(1ドリンク付)

<お申し込み> 定員に達しました。以後のご予約はキャンセル待ちとなります。
fangle tel:0742-81-8537 又は fu-ji@fangle.jp
ignition galley ignition.gallery@gmail.comまで、以下必要事項を記載してください。
件名「言葉と音楽の対話」、お名前、当日のご連絡先、ご予約人数

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翻訳は対話と言えるかもしれません。
原文の声に耳を澄まし、共鳴して、日本語が出てくる。
即興演奏も対話と言えるかもしれません。
その場の空気や音に耳を澄まし、共鳴して、音楽を奏でる。

対話は、お互いの意見に同意を求めるものではなく、
互いの意見の先にあるもの(もしくは底にあるもの)を浮かびあがらせていく。

柴田元幸さんが英米の小説や詩の翻訳を朗読し、
内田さんがクラヴィコードやサックスを演奏する。
お互いの音に耳を澄まし、反応して、次の言葉が、音が発せられる。

翻訳も、即興演奏も、対話も、
「わたくし」性にとらわれず、
どれだけ響きのいい共鳴板であれるかが、
1+1が3にも4にもなる秘訣なのかもしれません。

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今回のセッション朗読作品には、
本邦初訳・初読のものも含まれる予定です。
fangleという場が、大きな共鳴板のようになって、
言葉と音楽というジャンルの先とか底とかにあるものを、皆で体感できますように。

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柴田元幸
翻訳家、東京大学名誉教授。
2010年、トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』(新潮社)で日本翻訳文化賞を受賞。
最近の翻訳に、スティーブン・ミルハウザー『十三の物語』(白水社)、
ポール・オースター『インヴィジブル』(新潮社)など。
文芸誌『MONKEY』責任編集。
2017年、早稲田大学坪内逍遥大賞を受賞。

内田輝
音楽大学でサックスを専攻後、ピアノ調律&楽器製作の師匠に就き、
演奏者、調律師として国内外を巡る。
アンドレ・メマーリ、ボボ・ステンソンなど国内外のピアニストたちの調律を行い、
調律から観る様々な音との対話方法を伝える「音のワークショップ」を開催。
また、14世紀に考案されたクラヴィーコード(鍵盤楽器)の製作も手掛け、
自作の楽器で演奏活動をしている。