北野幸伯

国際関係アナリスト

きたの・よしのり/1970年長野県生まれ。モスクワ在住24年の国際関係アナリスト、作家。その独特の分析手法により、数々の予測を的中させている。1996年、日本人で初めて、ソ連時代「外交官・KGBエージェント養成所」と呼ばれたロシア外務省付属「モスクワ国際関係大学」(MGIMO)を卒業(政治学修士)。1999年創刊のメールマガジン「ロシア政治経済ジャーナル」は現在読者数3万6000人。ロシア関係で日本一の配信部数を誇る。主な著書に「隷属国家日本の岐路」(ダイヤモンド社)、「プーチン最後の聖戦」、「日本自立のためのプーチン最強講義」(共に集英社インターナショナル)など。
中国がトランプ懐柔攻勢、日米関係が良好でも気を抜くな

2017年3月8日

中国がトランプ懐柔攻勢、日米関係が良好でも気を抜くな

大統領就任からわずかな期間でトランプ大統領の言動が変わった。当初は「ロシアを味方にして、中国に勝つ」だったはずが、「ロシアにより厳しく、中国に優しく」になっているのだ。問題は、この変化が中国の工作によって起きていることだ。

安倍・トランプ会談大成功の理由を安保・経済・戦略から読み解く

2017年2月13日

安倍・トランプ会談大成功の理由を安保・経済・戦略から読み解く

安倍総理は2月10日、米国のトランプ新大統領と会談した。さまざまな面で、今回の会談は大成功だったと言える。世界中が注目したこの会談で話し合われた内容を分析し、今後の日本と世界にどのような変化をもたらすのか、考えてみよう。

トランプの反中は「本物」、異常なプーチン愛は「戦略」だ

2017年1月23日

トランプの反中は「本物」、異常なプーチン愛は「戦略」だ

ドナルド・トランプが1月20日、米国大統領に就任した。全世界が、「彼はどんな政策を行うのだろう?」と注目している。特に、他国に影響を及ぼす「外交政策」は重要だ。今回は、トランプ新大統領がどんな外交をし、世界のパワーバランスがどう変わ...

北方領土「進展なし」でもプーチン来日が成功だった理由

2016年12月19日

北方領土「進展なし」でもプーチン来日が成功だった理由

ロシアのプーチン大統領が12月15日に来日した。安倍総理との会談で、北方領土問題について具体的な進展がなかったことから、失望の声も聞かれる。しかし、もっと大局的視点から見れば、会談はロシアだけでなく、日本にとっても成功だったと言える。

トランプ大統領の「安保タダ乗り論」にどう対処すべきか

2016年11月9日

トランプ大統領の「安保タダ乗り論」にどう対処すべきか

ヒラリー・クリントンとの激戦を制したドナルド・トランプ。数々の暴言で知られるトランプだが、間もなく日本の同盟国・米国の大統領になる。この事実を私たちは受け入れ、未来に目を向ける必要がある。今回は、「日本は、トランプとどうつきあうべ...

北方領土「2島先行返還」は日本にとって損か得か?

2016年10月3日

北方領土「2島先行返還」は日本にとって損か得か?

プーチンが12月に訪日することが決まり、日ロ関係が動いている。日本政府もロシア政府も、訪日時に成果を出すべく、活発に交渉していることだろう。日本側最大のテーマは「北方領土」だ。一方、経済危機まっただ中のロシアは、「経済協力」の大きな...

中国を弱体化させるには韓・露との関係改善が必要だ

2016年9月5日

中国を弱体化させるには韓・露との関係改善が必要だ

中国の挑発が激化している。領海、領空侵犯は日常茶飯事。日本政府が抗議しても、「尖閣はわが国固有の領土なので、何も悪くない」と開き直っている。いまや中国は、日本にとって「最大の問題」になった。そこで今回は、中国の戦略を破綻させ、同国...

ヒラリーと中国の「黒い関係」に日本は警戒が必要だ

2016年8月8日

ヒラリーと中国の「黒い関係」に日本は警戒が必要だ

ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプの対決となった米大統領選。過激な発言のトランプよりは、ヒラリーに当選してもらいたいと考える日本人は多いが、実はヒラリーは長年、中国から金銭支援を受け、「黒い関係」を続けてきた人物だったことが...

中国は戦前の日本と同じ過ちを犯し自滅に向かっている

2016年7月4日

中国は戦前の日本と同じ過ちを犯し自滅に向かっている

参議院選挙や英国のEU離脱の陰に隠れて目立たないが、中国は日本への挑発を続けている。挑発を年々エスカレートさせている中国。尖閣をめぐって日中が戦争になる可能性は、強まっている。しかし大局を見れば、中国は戦前の日本と同じ過ちを犯し、自...

第2次大戦前夜にそっくり!米国離れが加速する世界情勢

2016年2月23日

第2次大戦前夜にそっくり!米国離れが加速する世界情勢

ここ数年、世界各国のパワーバランスが大きく変化している。中東では、米国とイスラエル、サウジアラビアの関係が悪化。一方で、長らく足並みがそろっていた米国と英国の関係にも綻びが見られる。世界の最新情勢を眺めれば、もはや「米英」「欧米」...

中東大戦争は起こりうるのか?米国の"変心"で表面化したサウジ・イラン対立

2016年1月18日

中東大戦争は起こりうるのか?米国の"変心"で表面化したサウジ・イラン対立

新年早々、中東で大きな問題が起こっている。「スンニ派の盟主」を自任するサウジアラビアが、シーア派の大国イランとの国交を断絶したのだ。中東への関心が薄い日本人には「唐突に起こった」ように思える両国の対立。しかし、紛争の原因は5年前の...

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