加藤 出

東短リサーチ代表取締役社長

東短リサーチ取締役チーフエコノミスト。1988年4月東京短資(株)入社。金融先物、CD、CP、コールなど短期市場のブローカーとエコノミストを 2001年まで兼務。2002年2月より現職。 2002年に米国ニューヨークの大和総研アメリカ、ライトソンICAP(Fedウォッチ・シンクタンク)にて客員研究員。マネーマーケットの現場の視点から各国の金融政策を分析している。2007〜2008年度、東京理科大学経営学部非常勤講師。2009年度中央大学商学部兼任講師。著書に「日銀は死んだのか?」(日本経済新聞社、2001年)、「新東京マネーマーケット」(有斐閣、共著、2002年)、「メジャーリーグとだだちゃ豆で読み解く金融市場」(ダイヤモンド社、2004年)、「バーナンキのFRB」(ダイヤモンド社、共著、2006年)。

日銀・FRB、異次元緩和やめられず追加緩和手段はなしの進退窮まる実情

2020年12月25日

日銀・FRB、異次元緩和やめられず追加緩和手段はなしの進退窮まる実情

特集『総予測2021』(全79回)の#15では、2021年の日米の金融政策の動向を予想した。マイナス金利は弊害が大きいと考えるFRBには効果ある追加緩和手段が尽きている。一方、コロナ禍対策で国債が大量発行される状況下で、日本銀行は現行の金融政策...

鹿児島銀行本店ビルで衝撃の光景、地方こそ「現金お断り」に意義あり

2020年12月24日

鹿児島銀行本店ビルで衝撃の光景、地方こそ「現金お断り」に意義あり

キャッシュレス先進地域である北欧のスウェーデン・ストックホルムやデンマーク・コペンハーゲンでは近年、「現金お断り」の表示を掲げる小売店やレストランが増えている。多くの人々が現金を持ち歩かなくなっており、それでも事業に影響はない状態...

中銀デジタル通貨が誕生しても「革命は起きない」3つの理由

2020年11月19日

中銀デジタル通貨が誕生しても「革命は起きない」3つの理由

先進国の中央銀行の中で、リテール向け中央銀行デジタル通貨(CBDC)発行に最も近い位置にいるのはスウェーデンのリクスバンクだ。それ故、同行の動きには注目が集まりやすい。しかしステファン・イングベス総裁は最近、開発中のCBDC、eクローナに...

米大統領選の分断招いた「犯人」は金融危機時の重要人物である理由

2020年11月12日

米大統領選の分断招いた「犯人」は金融危機時の重要人物である理由

「ニューヨークに来て30年以上たつが、こんなことは初めてだ」。電話で話した友人が嘆いていた。彼のオフィスがある高層ビルの1階には多数のファッション店が入居しているが、米大統領選挙の週に暴動を警戒して店頭から商品を撤去した。

経済学者ハイエクの慧眼に学ぶ、デジタル通貨の意外な役割とは?

2020年11月5日

経済学者ハイエクの慧眼に学ぶ、デジタル通貨の意外な役割とは?

「もっと安価な貨幣をもっと大量にという圧力はつねに存在している政治的力であり(略)金融当局はそれに抵抗することがまったくできなかった」「政府が提供する貨幣を使い続けるほか選択肢がないという状況においては、政府がさらに信頼するに値す...

Go Toトラベルで忘れてはいけない「つけはいつ誰が払う?」の視点

2020年10月29日

Go Toトラベルで忘れてはいけない「つけはいつ誰が払う?」の視点

先日、3泊4日で四国旅行に出掛けた。「Go Toトラベル」キャンペーンを利用してみたところ、宿泊料が35%引きとなり、さらに15%分の地域共通クーポン(お買い物券)が配布された。大人4人だったので、それぞれの宿泊地で結構な額のクーポンを手に入...

気候変動が金融政策に「圧力」、バイデン勝利なら米国も要注意

2020年10月15日

気候変動が金融政策に「圧力」、バイデン勝利なら米国も要注意

10月11日開催のフォーミュラワン(F1)アイフェルグランプリで最速ラップを記録したのは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンだった。ホンダは2021年シーズンを最後にF1から撤退すると発表したが、あと数年でチャンピオンに届きそうな...

コロナ死者が桁違いに少ないのに、日本が米国より経済に悲観的な理由

2020年9月24日

コロナ死者が桁違いに少ないのに、日本が米国より経済に悲観的な理由

日本銀行の黒田東彦総裁の定例会見は、「密」回避策を取りつつも日銀本店に記者を集めて開催している。他方で米連邦公開市場委員会(FOMC)後に米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長が行う会見は、完全なオンライン会議形式で実...

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