シリコンバレーの投資環境は
"冬の時代"に入った?
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「環境が変化してきているようだ」
最近、こうブログに書いたのは、Yコンビネーター(Y Combinator LLC)のCEO、サム・アルトマン氏だ。Yコンビネーターと言えば、創設間もないスタートアップを加速度的に育成するアクセラレーターでもトップクラスの存在。ここからは、エアービーアンドビー(Airbnb)やドロップボックス(Dropbox)が生まれた。一部では「アクセラレーターのハーバード」などと呼ばれているそうだ。
そのアルトマンCEOが書いたブログは、現在同アクセラレーターで育てられているスタートアップの創業者たちに宛てたものである。そしてこう続く。
「ここ数年と比べて、これから資金を調達するのがやや難しくなるだろう」
シリコンバレーはここ最近ずっとバブルだと言われてきた。スタートアップの企業価値もどんどん大きくなり、10億ドル以上となると「ユニコーン」と呼ばれるような流行も起こった。このバブルはいずれ弾けると言われつつもう何年も経っているのだが、ついに、ごく最近は方々で見通し不良の声が聞かれるようになった。(関連記事:「ユニコーン」と呼ばれる巨額資金を集めるスタートアップの実態)
以前、有名なベンチャー・キャピタルのクライナー・パーキンズ・コーフィールド&バイヤーズ(KPCB)のパートナーで、現在はカウボーイ・ベンチャーズの創設者兼マネージング・ディレクターのアイリーン・リー氏も、「冬がやってきた」と語っている。「今年、まず最初に後期段階、中期段階のスタートアップの資金調達が難しくなり、それがトリクルダウンしてA段階、シード段階に影響を与える。これはもう始まっている」と説明している。
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