2024年10月19日号

週刊ダイヤモンドの見どころ

大矢博之(ダイヤモンド編集部)

おおや・ひろゆき/産経新聞社さいたま総局で事件・行政、東京本社社会部で福島第1原発事故などを取材し、12年週刊ダイヤモンド記者。精密機器、半導体、小売り・流通、IT業界を担当し、現在はIT・通信業界を担当。主な担当特集に「グーグルが狙うAI覇権」「コンビニを科学する」「使える数学」など。中日ファン。

2024年10月04日掲載

ChatGPT生みの親、サム・アルトマンが予言した「超知性」で激変する生成AIの未来図

『週刊ダイヤモンド』10月12・19日合併号の第1特集は『まだ間に合う!生成AI』です。生成AIブームに火を付けた「ChatGPT」の登場から約2年。技術進化は止まらず、生成AIはソフトウエアやアプリに組み込まれ、実用的になってきました。9月12日にはオープンAIが最新モデル「OpenAI o1」を発表し、性能の向上も顕著です。生産性を向上させ、社会を変革する生成AIは一生使えるスキルになるでしょう。本特集は、進化を続ける生成AIの最前線や企業動向から、使いこなすための活用術まで、役立つ情報満載でお届けします。

人類より賢い超知性は「数千日以内」に誕生
サム・アルトマンが予言した生成AIの未来図

「スーパーインテリジェンスは数千日以内に誕生する可能性がある(!)」

米オープンAI創業者のサム・アルトマンCEO Photo:Win McNamee/gettyimages

9月23日、米オープンAI創業者のサム・アルトマンCEO(最高経営責任者)は、人類よりはるかに賢いAIの誕生時期について、自身のブログでこう"予言"した。

「知性の時代」と題したこの投稿で、アルトマン氏は「AIは規模が拡大するほど性能は高まり、世界中の人々の生活を改善する」と指摘した上で、「気候の改善や宇宙コロニーの建設、物理学の発見といった驚くような成果が、やがて当たり前になるだろう」と自身の見解を披露した。

2022年11月に同社がChatGPTを発表してから約2年。生成AIはすさまじい勢いで発展を続けている。米大手テック企業は巨額投資を推し進め、AIの学習用半導体を手掛ける米エヌビディアの時価総額は、一時は世界首位にまで押し上げられた。

米ボストン コンサルティング グループの予測によれば、生成AIの市場規模は年平均66%の急成長を続け、27年には1200億ドル規模に達するという。

まるで人間に指示しているかのごとく、言葉で命令を聞いてくれる生成AIは、あらゆるビジネスに変革をもたらす。

生成AIのスゴ技満載!超効率仕事術から 1200億ドル市場の「強い生成AI」厳選銘柄24社

『週刊ダイヤモンド』10月12・19日合併号の第1特集は『まだ間に合う!生成AI』です。2022年11月にChatGPTが登場してから約2年。進化を続ける生成AIは、日常で使うアプリケーションや業務ソフトウエア、端末に入り込み、実用的なフェーズへと突入しました。

生成AIを使いこなすことは、今後ビジネスパーソンの必須スキルになるでしょう。スキルを上達させる早道は、上級者のテクニックをまねすることです。生産性を高めるために、達人たちはどうやって生成AIを使いこなしているのか。

本特集ではオープンAIやマイクロソフト、グーグルといった生成AIで先頭集団を走る米テック大手の"中の人"を直撃。エクセルやパワポなど、ビジネスで使える業務ツールでのAIの活用法を伝授してもらいました。

言葉で命令できる生成AIを扱うことは、文系でも難しくありません。生成AIの性能を引き出すための指示出しのコツから、超速の英→日議事録の作成や提案資料の比較表作成、人事評価、ブレストまで、仕事の生産性を高める、当事者たちが本当に使っているテクニックが満載です。

加えて、画像や動画、デザインや音楽で使える生成AIツール26個もまとめています。

また、2027年の市場規模は1200億ドルと急成長が見込まれる生成AI市場。9月12日にオープンAIは最新モデル「OpenAI o1」を発表し、技術進化と競争は激化の一途をたどっています。

特集では、オープンAI日本法人の社長を直撃し、o1の狙いや目指す将来像を明かしてもらったほか、マイクロソフトやグーグル、米アマゾン・ドット・コムなど主要プレイヤーたちの生成AI戦略に迫ります。

さらに、成長が期待される生成AI市場で、ソフトウエアや人材、電子部品など"強い生成AI銘柄"24社をプロに厳選してもらいました。

生成AIの最前線や便利な活用法がわかる一冊です。ぜひご一読ください。

今週の週刊ダイヤモンド2024年12月21日号[990円]

最新号表紙

特集銀行&信金・信組 最新序列2025

本格的な金利上昇が始まって、間もなく1年。銀行の事業環境は一変した。企業や個人への貸し出しで利益を追求する一方、預金獲得も進めなければならない。投資家や金融当局からは、 政策保有株式について厳しい目が向けられている。さらに足元では、国内金利上昇による、有価証券の含み損増大リスクも浮上している。金利上昇による良しあしがはっきりと出始めた今、銀行の本業力はこれまで以上に問われている。そこで銀行103行と254の信用金庫、132の信用組合の財務データを徹底検証。金利上昇時代を生きる銀行&信金・信組の内情に迫った。

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記者の目

  • 編集部 永吉泰貴

    バッティングは上達

    最近、バッティングセンターにはまっています。息をするように26回利用券を消費してきた日々のおかげか、気が付けば打球飛距離が伸び、スイングスピードも速くなっているのを実感します。
    片や、なぜか伸びないのが原稿の執筆スピード。記者1年目の頃からあまり向上していない気がします。さすがにバッティングセンターよりも時間を費やしてきたはずですが、この違いは何なのか。
    ChatGPTに聞いたところ、「面白い対比ですね」とちゃかされた後、「原稿は単に速く書けばいいのではありません。読者を意識した書き方など、スピードと質のバランスが重要です」と正論で𠮟られました。読者を第一に考えて書き上げた銀行特集、ぜひご笑覧ください。

  • 副編集長 臼井真粧美

    郵便局の窓口の面倒な人

    郵便局窓口に銀行関係の手続きで訪れた先日、マネーローンダリング防止などを目的に、職業や取引目的の申告を求められました。
    その内容が年収などにも及んでボリューミー。ここに至るまでの手続きで窓口側のスムーズさが欠けていたのもあって、「時間がかかって面倒だなあ」という態度を表に出してしまいました。
    窓口の女性はそんな態度、慣れたものなのか、ニコニコ。
    なんだよと思いながら手続きの最終段階に入ったとき、持参すべき書類がそろっていないことが判明。「うわ、時間を無駄にさせている面倒な人は私の方か」と申し訳なくなりながら窓口の女性を見ると、変わらずニコニコ。
    笑顔に救われながら、そそくさと帰りました。

最新号の案内2024年12月21日号

表紙

特集銀行&信金・信組 最新序列2025

本格的な金利上昇が始まって、間もなく1年。銀行の事業環境は一変した。企業や個人への貸し出しで利益を追求する一方、預金獲得も進めなければならない。投資家や金融当局からは、 政策保有株式について厳しい目が向けられている。さらに足元では、国内金…

特集2金融人事コンフィデンシャル

毎年12月、銀行員は落ち着きをなくす。それは首脳人事が発表されるからだ。誰がトップに就くかによって、末端の銀行員であっても出世とキャリアは大きく影響を受ける。そこで3メガバンクと地方銀行の最新の首脳人事を探った。

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