原油相場は半年ぶり高水準で90ドル目指す、米国の量的緩和が価格上昇の引き金に
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原油価格が半年ぶりの高水準となり、1バレル当たり90ドルを目指す動きを見せている。今後の原油価格はどのように推移するのか。実は、米国の量的緩和がその行末を大きく左右するかもしれないのだ。(マーケット・リスク・アドバイザリー共同代表 新村直弘)
原油価格が半年ぶりの高水準
90ドルを目指す
原油価格が上昇を続けている。国際的な原油価格のベンチマークであるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油は、原稿執筆時点で半年ぶりの高水準である90ドルを目指して上昇する動きを見せている。
昨今の原油価格上昇の要因は、主に下記の4つが影響していると筆者は考える。
1.想定以上に最大消費国である米国の景気が良いこと
2.OPECプラスの減産の効果が出ていること
3.地政学的リスクの高まりによる供給途絶発生の懸念が高まっていること
4.リーマン・ショック以降当たり前のように行われてきた量的緩和
これらについて、順を追って説明していきたい。
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