「ロシア軍のウクライナ侵攻」で、首都キエフが制圧されるシナリオとは
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ロシア軍がウクライナへの侵攻を開始した。ロシアは2月21日、ウクライナ東部ルガンスク、ドネツクの独立を承認。そして、両地域に「平和維持部隊」を送ることを宣言した。筆者は『ウクライナ侵攻をもくろむプーチンの「本当の狙い」はどこにあるか』で、「ロシア軍がウクライナに侵攻すれば、その目的は『ルガンスク、ドネツクのウクライナからの完全独立を達成すること』だろう。そして、事実上、ロシアの属国となる」と書いたが、悪い予想通りになってしまった。プーチンの目的は、何なのか?ロシア軍は、ルガンスク、ドネツクを越えて、ウクライナの首都キエフを目指すのだろうか?(国際関係アナリスト 北野幸伯)
プーチンがこのタイミングで
ウクライナ侵攻を決めた理由
まず、これまでの流れを振り返ってみよう。
10万人といわれるロシア軍が、ウクライナ国境近くに集結したのは、昨年11月だ。そして、プーチンは、「ウクライナをNATOに加盟させない法的保証」などを、米国と北大西洋条約機構(NATO)に求めた。
なぜこのような事態となったのか?
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