武田薬品CEO「年収18億円」の陰で、実は社外取締役も超高給取りの実態
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武田薬品工業のクリストフ・ウェバー社長兼CEO(最高経営責任者)は近年、日本企業でトップを争う報酬を得ていることで有名になった。実は社外取締役も高給取りで、業界エリートと化していた。特集『武田薬品 製薬エリートの真実』(全8回)の#5では、エリート化の経緯をたどるとともに、業界他社と比較した。(ダイヤモンド編集部 土本匡孝)
タケダ社内取締役で報酬最下位でも
第一三共、中外、エーザイのCEOより上
2021年3月期売上高3兆1978億円で国内製薬断トツのメガファーマ(巨大製薬会社)である武田薬品工業は、経営陣の報酬も断トツだ。
同期の報酬はクリストフ・ウェバー社長兼CEO(最高経営責任者)が18億7400万円、アンディ・プランプ取締役R&Dプレジデントが9億1100万円、コスタ・サルウコス取締役CFO(最高財務責任者)が6億2600万円。2期連続で国内製薬業界の高額報酬トップ3の座を占めた。
日本人唯一の社内取締役である岩崎真人氏は2億8900万円。社内取締役4人の中では最も少ないが、それでも第一三共、中外製薬、エーザイの各CEOよりも高額なのである。
これら"超"が付く高額報酬については絶えず批判がある。
今年6月の定時株主総会でも武田薬品OBでつくる「武田薬品の将来を考える会」が事前質問書で、ウェバー社長兼CEOの高額報酬を追及。取締役会議長の坂根正弘社外取締役(小松製作所元社長)は「日本基準からいうとおかしいのではないかという議論があろうかと思うが、タケダが唯一、日本企業でグローバル企業に変わりつつある(から高額報酬は間違っていない)」などと反論していた。
では、反論する社外取締役自身の報酬はどうなっているのか。
ウェバー社長兼CEOらの高額報酬が目立ち過ぎてかすんでいるが、実は社外取締役も国内業界他社と比べるとちゃっかり高額報酬なのである。
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