武田薬品がコロナ後「リストラ第2弾」実施へ、次の標的が管理部門である必然の理由

ダイヤモンド編集部
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武田薬品 製薬エリートの真実#2Photo by Masataka Tsuchimoto

武田薬品工業は今秋、コロナ禍以降第2弾となる希望退職者募集を予定する。昨秋の第1弾のターゲットが主にMR(医薬情報担当者)だったのに対し、今回は管理部門。矢継ぎ早のリストラに業界関係者は驚くが、社員たちはこれを予感していた。特集『武田薬品 製薬エリートの真実』(全8回)の#2はリストラの内情に迫る。(ダイヤモンド編集部 土本匡孝)

2年連続のリストラへ
昨年は約500人退職

国内製薬最大手の武田薬品工業は新型コロナウイルスの感染が拡大して以降、2回目となるリストラを検討している。(詳細は8月26日〈木〉配信『武田薬品が再びリストラ!今度のターゲットは意外な「あの部門」【スクープ完全版】』参照)

同社は昨秋、「フューチャー・キャリア・プログラム(FCP)」なるプログラムを実施した。要するに希望退職者募集で、国内営業部隊のMR(医薬情報担当者)を中心に30歳以上が対象。会社の想定を大きく上回る約500人が退職したとみられる。

今秋の希望退職者募集も同じプログラム。ターゲットは管理部門の一つ「タケダビジネスソリューションズ(TBS)」の日本組織であるTBS Japan。同組織は正社員約120人、契約社員らを含めると約160人で構成される。会社側の社員への説明によると、「ビジネスの存続性を考慮」した結果、42歳以上が対象となるようだ。

クリストフ・ウェバー社長兼CEO(最高経営責任者)ら外国人中心の経営体制になり、近年の武田薬品は雇用の流動が激しい。それでも2年連続の国内リストラは初めてで、業界に衝撃が走った。だが、複数の武田薬品関係者は「予感はしていた」と異口同音に語る。

そして今回のFCP対象者たちは、昨年のFCPで手を挙げなかったMRが今秋の人事で受けた処遇を目の当たりにして、強いプレッシャーを受けている。

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