任天堂最高益のカラクリ、今後の注目指標は「デジタル販売」と「有料会員数」

ダイヤモンド編集部
有料会員限定
記事をクリップ
URLをコピー
記事を印刷
Xでシェア
Facebookでシェア
はてなブックマークでシェア
LINEでシェア
noteでシェア
100本ノック夏#7Photo:SOPA Images/gettyimages

任天堂の業績が好調だ。巣ごもり需要の追い風だけが要因ではない。その本質は、ゲームの「デジタル販売」の増加にある。特集『決算書100本ノック! 2021夏』(全10回)の#7では、利益を生み出す力が強まった任天堂の姿を決算書から読み解こう。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)

「週刊ダイヤモンド」2021年6月26日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

「あつ森」は3000万本越え
業績絶好調の任天堂

ゲームで言えば、さながら"ボーナスステージ"といったところだろうか。任天堂の業績が乗りに乗っている。2021年3月期の売上高は前年比34%増の1兆7589億円、営業利益は同82%増となる6406億円をたたき出した。

昨年は新型コロナウイルスの感染拡大による巣ごもり特需が追い風となった。話題作となった「あつまれ どうぶつの森」は累計販売本数3000万本超の大ヒットを記録したほか、すでに発売から3年以上経過する主力ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の人気も衰えることなく、前期を上回る力強い販売台数を誇った。

だが、任天堂が好調なのは、何も販売数の増加だけが要因ではない。利益の生み出し方の急変によって、"稼ぐ力"そのものがパワーアップしているのだ。

それは一体、どのようなものであろうか。

記事一覧

予告

伊藤忠、楽天vs携帯3社、トヨタ...全10業界の「決算書の勘所」がスラスラわかる!

2021年7月12日

#1

富士フイルムvsキヤノン、「長老経営者対決」の明暗が分かれた理由

2021年7月12日

#2

日本製鉄社長がトヨタに牽制球!突然の「鋼材値上げ宣言」の裏事情

2021年7月13日

#3

みずほ絶好調決算に潜む「2つの時限爆弾」、システム障害にとどまらない業績悪化懸念

2021年7月13日

#4

トヨタ「EVに消極的」の大誤解、電池獲得へ密かに執念燃やす裏事情

2021年7月14日

#5

楽天vs大手3社、携帯で「勝ち目ゼロ」でも三木谷総帥が自信満々な理由

2021年7月14日

#6

武田薬品が「大借金王」の批判を受けても平気な理由

2021年7月15日

#7

任天堂最高益のカラクリ、今後の注目指標は「デジタル販売」と「有料会員数」

2021年7月15日

#8

伊藤忠決算に珍事!中国CITIC事業が「単体で減損」なのに「連結で利益計上」のカラクリ

2021年7月16日

#9

東急が私鉄3社で最大の業績ダメージを受ける理由、黒字予想が独自試算すると赤字転落?

2021年7月17日

#10

GAFA「次の本命事業」対決でアマゾンに軍配が上がる意外な理由

2021年7月18日

この記事に関連する企業

あなたにおすすめ

特集

アクセスランキング

  • 最新
  • 昨日
  • 週間
  • 会員

最新記事

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /