セールスフォースCEOが資本主義に「死亡宣告」した理由、時価総額20兆円企業の"反乱"
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日本はちょうど、定時株主総会の開催時期に突入した。上場企業の経営陣にとっては、株主の顔色は何より敏感にうかがうべきもので、株主の利益を最大化できるのが最良の企業経営ともされてきた。この株主至上主義が、米国主導で大きく見直されつつあるのだという。特集『トップMBAが教える 新・資本主義』(全5回)の#3は、資本主義を巡る議論の最前線を紹介する。(ダイヤモンド編集部副編集長 杉本りうこ)
時価総額20兆円超の勝ち組企業
CEOが資本主義に死を宣告
資本主義よ、おまえはもう死んでいる――そう「死亡宣告」をしたのは米IT大手、セールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフCEO(最高経営責任者)である。2020年1月に開かれた世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)での発言だ。
資本主義は社会主義との戦いに勝ち、地球上の国々をほとんどあまねく覆い尽くした「デファクトスタンダード」ではなかったのか?
しかもセールスフォースといえば時価総額20兆円を超え、株式投資家から最も評価されている企業の一つである。その企業のトップが資本主義を否定するとは、いったいどういうことなのか。
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