韓国・文大統領が「中国に甘言」の翌日、米国へ苦言を呈した深刻な理由

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文在寅大統領韓国の文在寅大統領は4月20日には中国に甘言、その翌日には米国に苦言を呈した。その深刻な理由とは Photo:Pool/gettyimages

北朝鮮の非核化なくして
朝鮮半島の繁栄はない

文在寅大統領は4月20日、中国で開催されたボアオ・アジアフォーラム(以下"ボアオ・フォーラム")に遠隔で参加し、ビデオメッセージを寄せた。また、21日にはニューヨーク・タイムズ紙(以下"NYT")でインタビューが掲載された。

文大統領はボアオ・フォーラムでは「アジアの役割」を強調し、中国への協力姿勢を示す一方で、NYTとのインタビューでは「シンガポールの米朝合意を履行すべきと警告している(詳しい発言内容は後述)。

文大統領に問いたい。中国は北朝鮮の非核化のため何をしてきたのか。北朝鮮の住民を苦しめているのは国連による経済制裁ではなく、北朝鮮の核開発であることをどう考えるのか。北朝鮮の非核化なくして朝鮮半島の平和と安定そして繁栄がないことが理解できないのか。

北朝鮮は核ミサイル開発を進めるため、なけなしの貴重な財産をつぎ込んできた。これを国民生活向上のために用いていれば、国民生活は今のように惨憺(さんたん)たるものではなかったであろう。1995年前後、餓死者数10万とも100万ともいわれる「苦難の行軍」の時期にも、金正日政権(当時)は国民救済ではなく核開発に財源を使ってきた。

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