ANA・JAL統合論の全貌「国際線はANA1社に」、菅政権ブレーンの竹中平蔵氏を直撃
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菅義偉首相のブレーンである竹中平蔵氏は、ANAホールディングスと日本航空の2社体制ではメガキャリアの国際競争を勝ち抜けないと説く。「ANA・JAL統合論」の全貌を竹中氏が語った。(ダイヤモンド編集部 臼井真粧美)
――ANAホールディングス(HD)と日本航空(JAL)の統合を促す発言をして、物議を醸しています。
これは前から言ってきたことですよ。世界の航空市場はメガキャリア(大手航空会社)の競争になりますから。
――ANAHDとJALの2社体制のままではメガキャリアによる国際競争に勝てないから、競争力のある1社にした方がよいということですか。
そう。韓国では、大韓航空によるアシアナ航空の買収が政府主導で決まりました。
――コロナ危機に直面した自国のメガキャリアを守るために、各国政府は資本なり融資なりで資金を入れています。
ドイツ政府はルフトハンザグループに出資をしましたね。平時だったらあり得ないことが、非常事態だからということで行われています。
各国共に試行錯誤の状態。そんな中で日本政府が航空会社に公的支援を行うときに最も大切なのは、企業を守るのではなく、どうしたら産業を強くできるかを考えるということです。
――そもそも国が公的資本を入れたり、航空会社の統合を主導したりすべきなのでしょうか。
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