トランプの「反人種差別デモ」対応を中国も批判、米国は国家崩壊するか

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ジョージ・フロイド事件,デモトランプ大統領による「抗議デモへの対応」は米国崩壊を招くか? Photo:KONTROLAB/gettyimages

米国ミネアポリスで、黒人のジョージ・フロイドが白人警官に殺された事件をきっかけに、全米で「反人種差別デモ」が起こった。デモ参加者の一部は暴徒化し、破壊、略奪を行っている。「軍を投入してデモを鎮圧する」と宣言したトランプ。米国は、これからどうなっていくのだろうか? また、これを批判する中国は国際社会で優位になるのであろうか?(国際関係アナリスト 北野幸伯)

なぜ米国で
大規模デモが起こったのか?

まず、何が起こったのかを知っておこう。

5月25日、黒人男性のジョージ・フロイド(46歳)が、偽札使用疑惑で逮捕された。白人警官のデレク・ショービンは、手錠をかけられ、うつ伏せにさせられたフロイドの首に膝を乗せ、強く押さえつけた。

フロイドは、「息ができない」「助けてくれ」「殺さないでくれ」などと懇願するが、ショービンは無視。8分以上も首を圧迫し続けた。その結果、フロイドは窒息で死亡した。ショービンは、解雇され、後に殺人罪で起訴されている。

この事件は、その場に居合わせた一般人のスマホに撮影され、米国中に拡散された。そして、事件の翌日から、現場近くで警察の暴力に抗議するデモが始まった。この衝撃的な動画は、瞬く間に拡散され、デモは全米、そして世界各地に広がっていった。

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