空き家を税金で損せずに売る方法、築古限定の「超節税術」も

ダイヤモンド編集部
有料会員限定
記事をクリップ
URLをコピー
記事を印刷
Xでシェア
Facebookでシェア
はてなブックマークでシェア
LINEでシェア
noteでシェア
改正相続#11Illustration by Yuuki Nara

相続する実家が空き家となっており、売却を考えているという人は多いだろう。そのとき、相続する前か後か、築年数はどれくらいかなどの条件によって、税金の額が異なってくる。特集『改正相続、もめごと全解決!』の最終回となる第11回では、損をしない空き家の売り方について解説する。

「週刊ダイヤモンド」2020年5月2日・9日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

税金に大きな差額!
空き家を売るベストなタイミングは?

望月治夫さん(仮名・53歳)の実家は、父親の死後、長い間母親が1人で暮らしていた。ところが、母親も年を重ねる中、次第に体力の衰えと身の回りに不安を感じるようになったため、老人ホームに入ることを決めた。

母親が老人ホームに入居して以降、実家は空き家のまま放置されていた。もう誰も住まないし、実家の処分も考えておかないと......。そうは思っていたが、なかなか仕事も忙しく、先延ばしにしていた。

しかし、ついに母親が大往生を遂げた。

母親の葬式や遺品整理などをあらかた済ませた望月さんは、改めて実家の売却について調べてみた。すると、どうやら母親が生きているときに売った方が税金上有利だったということに気が付いた。だが、すでに後の祭り。望月さんはただ嘆息するしかなかった。

家は、相続時に税金がかかるだけでなく、売るときにも「譲渡税」(不動産の譲渡による所得に課税される所得税と住民税)という税金がかかる。さまざまな形で活用しようにも、何かと「お金」がかかるのが家の特徴といっていいだろう。

特に空き家は、売るタイミングによって税金に大きな差が出るため、損をしないようによく実家の将来像を考えて事前に対処しておく必要があるのだ。

記事一覧

予告編

改正相続法で大激変!「争族の落とし穴」を回避するポイント

2020年5月18日

#1

相続法40年ぶり大改正に想定外の「わな」!余計な税負担、争族リスク...

2020年5月18日

#2

改正相続法の配偶者居住権が「新節税スキーム」になる想定外の理由

2020年5月18日

#3

相続の基本ガイド2020最新版!手続きと「誰が・どれだけ」を完全解説

2020年5月19日

#4

改正相続法の大トリ「自筆の遺言書」、新制度でズバリここが変わる!

2020年5月19日

#5

相続で一番もめる「遺産分割協議」、4つの分割法と遺産の種類を解説

2020年5月20日

#6

改正相続法で「現金の少ない地主」が多くの土地を失いかねない理由

2020年5月20日

#7

相続法が改正されても「自宅の生前贈与」を絶対に使ってはいけない理由

2020年5月21日

#8

家と土地の相続がもめやすい理由、「親族で共有」するのは最悪!

2020年5月21日

#9

土地相続は「路線価と時価の差」に注意!地方は"負動産"押し付け合いも

2020年5月22日

#10

「節税アパート」の悲惨な末路、相続税対策のはずが負の遺産化リスクも

2020年5月23日

#11

空き家を税金で損せずに売る方法、築古限定の「超節税術」も

2020年5月24日

あなたにおすすめ

特集

アクセスランキング

  • 最新
  • 昨日
  • 週間
  • 会員

最新記事

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /