災害に弱いマンションを公的データで見抜く「ハザード情報活用術」
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東日本大震災から9年。地震や津波だけでなく、土砂崩れや洪水などあらゆる天災が多発する昨今、マンション選びにおいても災害リスクを無視するわけにはいかない。特集『いまこそ買いたい 中古マンション』(全11回)の第5回は、災害情報の見方やリスクの見極め方について紹介する。
突如襲う災害を予測するには
神奈川県逗子市のマンションののり面が突如崩壊し、女子高校生の命を奪うという痛ましい事故が2月5日に発生した。
詳細は「週刊ダイヤモンド」2020年2月29日号に掲載したが、マンションは2004年築であったのに対し、神奈川県が土砂災害警戒区域に指定したのは11年のことである。
今後、責任の所在が追及されることになるが、このマンションだけが特別に危険だったのかといえば、そうとばかりは言えない。むしろ、同じような条件にあるマンションは決して少なくはないと考えた方がよい。
一見すると、マンション所在地の周辺は、一戸建てのみならず学校や集合住宅も多いごく一般的な住宅地だ。しかし、災害ハザードマップに照らし合わせると、まったく別の姿が浮き彫りになる。
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