マンション選びで「新築信仰」を捨て、中古を選ぶべき3つの理由
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高止まりする新築マンション相場。東京五輪後の値下がりを待つ人も多いはずだが、もはや新築信仰は捨てるべきだ。いまや中古の方が価格だけでなく質と量の双方で優れているからだ。特集『いまこそ買いたい 中古マンション』(全11回)の第1回は、なぜいま中古マンションを選ぶべきなのか、激変する市場に迫った。
新築マンションは価格高騰と供給減
「東京都心の新築マンション市場は、バブル時代のような富裕層向けの"ぜいたく品"の時代に戻ったと思った方がいいかもしれない」
そう見立てるのは大手不動産幹部だ。いま首都圏で新築マンションが驚くほど売れていない。不動産経済研究所によれば、2019年の首都圏の初月契約率は62.6%。前年から0.5ポイント上昇したものの、好不調の目安である70%を4年連続で割り込んだ。
需給バランスから言えば価格は下がるはず。ところが、首都圏の新築平均価格は同期間、約11%も上昇し、70平方メートル換算で6153万円に達した。東京23区に限れば7861万円と、世帯年収1400万円以上のパワーカップルさえ、おいそれと買えない値付けだ。
片や、首都圏の新築供給戸数は4年連続で3万戸台にとどまり、1980年代後半とほぼ同水準にまで減らしている。
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