リニア裁判有罪の大林組と清水建設が赤裸々告白「談合数字の作り方」

ダイヤモンド編集部
有料会員限定
記事をクリップ
URLをコピー
記事を印刷
Xでシェア
Facebookでシェア
はてなブックマークでシェア
LINEでシェア
noteでシェア
リニア談合 暴露裁判#2Photo:kyodonews、Tomomi Matsuno、PIXTA

大林組、鹿島、大成建設のゼネコン3社のリニア中央新幹線担当者は、飲食店で酒を酌み交わして親睦を深めながら、工事の発注方式や受注を目指す工事などの情報を交換していた。入札時期が近づくと、彼らの関係は、清水建設も含め入札予定価格を伝達し合うものにエスカレートした。特集『リニア談合 暴露裁判』(全5回)の#2では、談合を認めた大林組と清水建設が入札予定価格の決まる過程を赤裸々に告白した。(ダイヤモンド編集部 松野友美)

大林組は入札見積額を
清水、鹿島、大成に知らせた

東海旅客鉄道(JR東海)は2014年末、リニア中央新幹線工事の品川駅南工区および北工区の入札呼び掛け(出件)を行った。東海道新幹線や在来線の下に駅空間を造る南工区の受注を目指していた大林組は15年3月、JR東海へ同区について約1480億円で参考見積額を提出した。

大林組が見積もりの数字を伝えた相手は、発注者であるJR東海だけではなかった。Jプロジェクトチーム部長としてJR東海が進めるリニア工事の営業を担当していた大林組社員は、リニア談合を問う裁判において、南工区の入札に参加する清水建設、鹿島、大成建設へ事前におよその入札予定価格を電話で知らせていたことを明かしている。

「(大林組は)1450(億)〜1550(億円)くらいなのでよろしくお願いします」

この記事に関連する企業

あなたにおすすめ

特集

アクセスランキング

  • 最新
  • 昨日
  • 週間
  • 会員

最新記事

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /