「思考をデザイン」するための12キーワード!VUCA、ムーンショット...
詳細はこちら
「変動制(Volatility)」「不確実性(Uncertainty)」「複雑性(Complexity)」「曖昧性(Ambiguity)」の頭文字を取った「VUCA」の時代といわれるように、世界はますます混沌を極めている。正解がそもそも「存在しない」状況だ。「論理か創造か」ではなく、「論理も創造も」必要な時代なのである。2020年1月13日(月)まで全10回でお届けする特集「新時代版ビジネスフレームワーク集」の第8回は、VUCAワールドを生き抜くための最重要キーワードを紹介する。
VUCAワールドを生き抜くための
最重要12キーワード
今回ご紹介する現代の最重要キーワードは次の12個だ。
(1)ビジョン(あるべき状態)、(2)ストーリーテリング、(3)VUCAワールド、(4)イノベーションの条件、(5)バウンダリー・スパニング、(6)アナロジーとメタファー、(7)エラー、(8)セレンディピティ、(9)遊び心、(10)ユーモアと心理的安全性、(11)デザイン・フィクション、(12)ムーンショット
では、早速ご紹介していこう。
ビジョン(あるべき状態)
特集第2回【問題解決力」がアップする9つのフレームワーク!】の「As is/To be」で解説したように、ロジカルシンキングの世界では、「問題」を「現状とあるべき状態とのギャップ」と定義するが、そもそも「あるべき状態」を描くことができないと、問題を提起することもできない。日本人は問題を解くことには長けているが、問題を自ら提起することはほとんどやってこなかった。その理由は「あるべき状態(ビジョン)の欠如」にある。
戦略デザインファームBIOTOPE代表の佐宗邦威氏は、売り上げや市場、株主、競合他社など「他者」ばかりを見ていると、自分がどう感じるかよりも「どうすれば他人が満足するか」ばかりを考えるようになり、自分たちのビジョンを見失うと指摘する。ビジョンがなければその組織からはエネルギーが失われていき、数年後には経営状況にも響いてくる。
これを防ぐためには、自分の好きなこと、ワクワクすることに向き合う。あえてマーケティング等の論理から始めず、直感や創造を優先してビジョンを掲げる。
ビジョンさえ掲げれば、次は論理の出番だ。現状とビジョンの差を分析し、問題を明確化。ビジョンの具体化を一気に進める。ビジョンが、直感などの「創造的な思考」と「論理的な思考」の橋渡しをする。
「論理か創造か」ではなく、これからの時代は「論理も創造も」必要なのである。あるときは論理と創造を組み合わせ、あるときは論理と創造を行き来しながら、思考をデザインする。本パートで紹介するキーワードを取っかかりにして、思考をデザインするコツをつかもう。
記事一覧
×ばつ創造」の思考法が必要な理由
2020年1月6日
第1回「論理的思考」が身に付く8つのフレームワーク!MECE、ロジックツリー...
2020年1月6日
第2回「問題解決力」がアップする9つのフレームワーク!OKR、CVCA...
2020年1月7日
第3回イーロン・マスクも実践!「アポロ計画」を成功に導いた方法論とは?
2020年1月8日
第4回米国では転職に必須のスキル「プロジェクトマネジメント」の基本
2020年1月9日
第5回「大人のドリル」で右脳左脳フル回転、論理的思考と創造性を鍛えろ!
2020年1月9日
第6回「レゴ」がビジネスに効くって本当?AGCの研修に5時間密着取材
2020年1月10日
第7回「創造的思考」を助ける11のフレームワーク!マインドマップ、マンダラート...
2020年1月10日
第8回「思考をデザイン」するための12キーワード!VUCA、ムーンショット...
2020年1月11日
第9回「戦略決定」に役立つ13の理論と法則!3C、PEST、5フォース...
2020年1月12日
第10回論理&創造的思考を鍛える「30冊リスト」、書籍要約の専門家が厳選紹介
2020年1月13日
あなたにおすすめ