日本人の生産性の低さは「給料」を上げれば全て解決する
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では集中度・やる気は何によって上がるのか。そのためには動機付けが重要になります。
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動機付けには、内発的なものと外発的なものがあります。内発的モチベーションは社員の興味や好奇心に基づくもの、外発的モチベーションは報酬・地位などプラス方向のものと、命令・懲罰などマイナス方向のものがあります。
動機付けでは、内発的なものと外発的なもの、どちらもバランスよく設計する必要があります。一見、内発的動機付けの方が、やる気の向上には大切なのではないかと思われがちですが、そちらばかりを意識して制度設計を行うと、俗にいう「やりがい搾取」の状態となり、逆効果になりかねません。
外発的なモチベーション向上の手段として私が提案したいのは、社員の給料を上げることです。「給料が上がるよ」と言われれば、誰だってがんばります。報酬を上げることでプラスの外発的動機付けができれば、集中度・モチベーションが上がり、そのことによって創造性、能力も全て上がるので、生産性が上がり、アウトプットに反映されます。
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また給料を上げるときに年俸制の形にすれば、長時間働くことが報酬を上げることにはならなくなるため、効率よく早く仕事を終わらせることにつながります。生産性は上がり、労働時間は減り、アウトプットは最大化できるという方向に導けるのです。労働時間を減らすことで確保できた時間を学習時間に充てれば、さらなる能力向上を図ることも可能です。
社員は、「アウトプットを最大化すれば、評価されて給料が高くなる」ことが分かれば、「退社時間は何時まで」と言われずとも、能力を上げるために早く帰って自分の学習時間を確保するようになるでしょう。アメリカの企業では、こうした考え方が主流です。「何時までに退社しましょう」と言われなくてもみんな早くに帰り、本当に忙しいときにはきちんと残って仕事をしています。
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