銀行のスマホ決済バンクペイ、「業界一枚岩」のはずが隙間風の理由

ダイヤモンド編集部
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Jコインの参加機関みずほフィナンシャルグループが主導する銀行系電子マネーの「Jコイン」。業界一丸でキャッシュレス決済を進めるために、全国各地の地方銀行を巻き込みたいところだが、他の2メガバンクは参画を表明していない Photo by Takahiro Tanoue

乱立するキャッシュレス決済に今年4月、金融界が一枚岩で取り組む新QRコード決済の「Bank Pay(バンクペイ)」が新たに参戦した。バンクペイ陣営は「業界一枚岩」をうたうが、実情は少々異なるようだ。 (ダイヤモンド編集部 田上貴大)

参入は大手IT勢より"周回遅れ"。しかも自ら強調する「業界一枚岩」の陣営には早くもすきま風が吹いているようだ――。

4月22日、国内の銀行などで構成される日本電子決済推進機構が、今秋より新たな決済サービスの「Bank Pay(バンクペイ)」を開始すると発表した。このサービスは、利用者がスマートフォンを用いて店頭のQRコードを読み込むと、代金が銀行口座から直接支払われる仕組みとなる。

キャッシュレス決済市場は"群雄割拠"で、 LINEが提供する「ラインペイ」や、ヤフーとソフトバンクが手がける「ペイペイ」など多くのビッグプレイヤーがしのぎを削る。

後発となるバンクペイ陣営は「オールバンク」を売り文句として攻勢をかけている。3メガバンクをはじめとした1000以上の金融機関が参加する見込みで、どの銀行口座を保有していてもこのサービスを利用できるというのが大きな売りだ。

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