約束の「宇宙コロニー」 なぜ実現しなかったのか

1950年代の宇宙計画から半世紀余り、ようやく見えた兆し
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筆者は11歳の時、スペースキャンプに参加した。そこで将来、自分が宇宙に行くことはないと悟った。1986年7月のことだ。わずか6カ月前、スペースシャトル・チャレンジャー号が打ち上げ直後に爆発事故を起こしていた。テレビの中継映像が流れたこの事故で7人の飛行士が命を落とした。キャンプが開催された米アラバマ州ハンツビルの宇宙ロケットセンターは当然ながら重苦しい空気に包まれていた。米航空宇宙局(NASA)は新たなミッションを中止し(悲劇の原因とされるOリングの欠陥についてNASAは今も調査中)、われわれ「未来の宇宙飛行士」にはこの先飛び立つ予定もなくなった。フリーズドライの宇宙食「ナポリタンアイスクリーム」を試食し、大きな岩の横で記念写真を撮り、巨大な遠心分離機による重力環境を体験した後、家路についた。

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