大企業に勤めることがやっぱり「おいしい」5つの理由
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連休明けだ。会社に行きたくない人も多いだろう。会社に入ってはみたものの、思っていたような場所ではなかったと失望したり、想像していなかったつらさに会社を辞めたいと思ったりしている人もいるかもしれない。
ただし、あなたがもし大企業に勤めているなら、「退職願」を書くのはいったん待ってほしい。大企業に勤めていることのメリットを改めて考えてから辞めても遅くはないからだ。
一般的なメリットとしてよくいわれるのは、安定している、待遇が良い、福利厚生などが充実している、給料が高い、(親の安心のために生きているわけではないが)親が安心する、などであろう。中小企業に勤めるメリットは業務が細分化されていない分、与えられる裁量が大きい、意思決定のスピードが速い、などであろうか。
しかし、長年コンサルタントとして、さまざまな企業やその社員と付き合ってきた経験から言わせてもらうと、いくつかの点で大企業に勤めていることには相当のメリットがあると言わざるを得ない。
【メリット1】
ちょっとした希少性があるだけで、
先端的なプロジェクトも経験できる
まず、「機会の獲得」と「経験の蓄積」という点で圧倒的に有利である。
最低要件を満たし、何らかの希少性があれば、その希少性の部分で人は抜擢される。まず、大企業にいるだけで、最低限の仕事ができるという保証付きとみなされる(最低要件)。さらに、ある分野に一日の長があれば(希少性)、日本有数というレベルでなくても、その分野の先端的なプロジェクトなどに呼ばれる機会があり、そこで経験を積むことができる。そして、呼ばれた先でつつがなく成果を出せれば、その実績が次の機会への切符となり、順回転に乗っていけるのである。
希少性、一日の長といっても、大した経験はいらない。学生時代にミャンマーに3ヵ月滞在したことがある、転勤で支社にいたことがあり、土地勘があるとか、その程度でいいのだ。大企業にはすでにノウハウが蓄積されている。政府の肝いりのプロジェクトなどは、まず大きな会社に声がかかって、その中で個人が選抜される。もちろん世界的なその道の専門家ということなら、個人や中小企業にいてもチャンスはあるだろうが、個人や中小企業は最初から相手にされないのが普通である。
もちろんニッチでトップ技術を持つ企業にいれば、同等の経験が積めるだろう。しかし、ニッチトップはそもそも絶対数が少ない。
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