PDCAを問題解決手法と教える高校教科書の危うさ
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ある高校でのプロジェクト発表会にて。「国際結婚の問題点」
先日ある高校で、生徒たちによる社会問題解決プロジェクト発表会を見学しました。
最初のチームは女の子4人。1年生たちが数ヵ月取り組んだ成果を、パワーポイントでプレゼンテーションしてくれました。
「テーマは国際結婚としました」(ふむふむ)
「データを調べたら30組に1組ということでした」(へぇ、そんなに)
「国際結婚にはどんな問題があるのか、4人でブレインストーミングして考えてみました」(あら、そんな手法を)
「それを全校生徒にアンケートして検証した結果がこれです」(え!?)
「その結果、われわれ高校生では意識の壁は低いとわかりました」(......)
「これで発表を終わります」(( ゚Д゚ノノ"☆ パチパチパチパチ)
私の隣では友人のカナダ人(奥さんは日本人)が、そのテーマだったらまずボクに聴いてよ、という顔をしていました。
高校では今、授業で「問題解決手法」が教えられている
日本では2003年、情報教育の強化を目指し、高校で新教科「情報」が導入されました。同時に中学では(なんと)「技術・家庭」の中身が「技術とものづくり」「情報とコンピュータ」に再編され、後者でPC操作などを学ぶことになりました。
高校の共通科目「情報」も2013年から「社会と情報」「情報と科学」(いずれかを選択必修)に再編され(*1)、前者の一角に「問題解決」が入り込みました(*2)。
そう、イマドキの高校生は、問題解決手法を「情報」科目の中で学ぶのです。
*1 それ以前は「情報A」「同B」「同C」となっていた。
*2 「(4)望ましい情報社会の構築」の「ウ情報社会における問題の解決」
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