かんぽ生命が「復活」の兆し、社員の行動変容を導いた独自コーチングの中身とは
-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷
-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷
2019年、保険の不適正募集問題が発覚したかんぽ生命保険が、"復活"の兆しを見せている。一時は行政処分や大規模な組織改革により士気低迷に陥ったが、ここに来て従業員エンゲージメントが上昇。営業実績も上がってきた。事態好転を後押ししたのは、かんぽ生命社員の復活への思いと、ビジネスコーチングを提供するコーチネクサスジャパンの"特異"なプログラムだ。企業の価値や競争力を高め、業績アップにまでつなげるコーチネクサスジャパンのノウハウを追う。
従業員エンゲージメントも営業実績も上昇するかんぽ生命
かんぽ生命保険が、"復活"の兆しを見せている。
かんぽ生命にとってこの5年間は、信頼回復と変革に向き合い続けた日々だった。2019年、顧客に不利益をもたらす保険の不適正募集が次々と発覚。業務改善命令という重い行政処分を受けたほか、みずからも大規模な人事処分や組織改革を行ってきたからだ。
とはいえ、不正の根底には、かんぽ生命をはじめとする日本郵政グループ特有の営業体制や、数字偏重の過剰なノルマといった構造的な問題があったのも事実だ。そのため営業社員の会社への不満や不安は根強く、一時は変革への反発により、かえって深刻な士気低迷に陥ることすらあった。
ところが、である。ここに来て、その重苦しい空気が改善し始めている。かんぽ生命が年に2回実施しているエンゲージメントサーベイの結果(エンゲージメントスコア)が向上。特に、支店長とともに個人向けの保険営業社員を率いる「かんぽサービス部長」(詳細は後述)のスコアは、2024年1月までの約1年半で7.6ポイントも上昇した。
さらに2023年度は、一時払終身保険「つなぐ幸せ」を新たに発売したこともあって、個人保険の新契約件数が前年同期比約2倍に増加。営業実績も堅調に上がっている。
「厳しい環境の中、多くの社員が会社のために一歩一歩、前に進んでくれたからこそだと思っています」。かんぽ生命取締役兼代表執行役社長の谷垣邦夫氏はそう語るが、一般的に従業員がマインドセットを転換するのは、たやすいことではない。
その難しい変革を実現に導いたのは、かんぽ生命の社員自身の復活への強い思いと、ビジネスコーチングを提供するコーチネクサスジャパンの"特異"なプログラムだ。同社はいったいどんな手法でかんぽ生命の社員のやる気と自信の再醸成を促し、業績アップにまでつなげていったのか。
-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷