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CX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」を提供するプレイドを一度退職し、スタートアップの経営に携わった後、再びプレイドに参画して産業と社会の変革を目指す組織「STUDIO ZERO」を立ち上げた仁科奏氏。変われないと悩んでいる組織が、どうすれば変われるのか。早稲田大学ビジネススクール時代の恩師である内田和成氏と、未来を共創するリーダーシップについて語り合った。
変われないのか、変わりたくないのか
仁科 「日本は、国も企業も変われない」という論調をよく耳にしますが、スタートアップを含めて優れたリーダーは出てきているし、変革している会社もある。十把ひとからげに変われないと断言してしまうのは違和感があります。
内田 変わりたいけど変われないのか、そもそも変わりたいと思っていないのかで、議論はまったく違ってきます。変わりたいと思っていて、変える力がある人は、勝手に変わっている。それはスタートアップも、大企業でも同じです。
コロナ禍のように突発的な要因で変わることを余儀なくされる場合は別ですが、構造的な要因の場合は変わるのは簡単ではない。たとえば、日本は品質が高いものを安くつくれるのが強みだったけど、新興国が台頭してきてそのお株を奪われた。それで企業がすぐに変われるかというと、高質・廉価・大量生産を前提に最適化された戦略やオペレーション、組織文化や制度が染み付いているから、簡単なことじゃない。
戦略だけなら変えられるけど、それを実行する組織と人の行動が伴わないと難しい。個人レベルで考えても、糖質を摂らないほうが体にいいことはわかっていても、長年の食生活を簡単に変えられるものではありませんよね。
仁科 変わることへの抵抗感や居心地の悪さはあると思います。
内田 だから、結局は本人のWILL(意志)の問題。本当に変わりたいと思っている人は、変えられます。だけど、私から見るとそれは多数派ではない。
ところで、STUDIO ZEROが応援するのは、どっちですか。変わりたいけど変われない人たちなのか、変わりたくないけど変わらなければいけない人たちなのか。
東京大学工学部卒業、慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)。日本航空を経て、ボストン コンサルティング グループ(BCG)入社。2000年から2004年までBCG日本代表を務める。2006年早稲田大学大学院経営管理研究科教授、2022年4月から現職。著書に『仮説思考』『論点思考』『右脳思考』『イノベーションの競争戦略』(以上、東洋経済新報社)や『アウトプット思考』(PHP研究所)など多数。
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