[フレーム]
1 - 40 件 / 149件
Webページはどうやって表示されるのでしょうか. 「ブラウザでアドレスバーにURLを入力してEnter押してからページが表示されるまでに何が起きているか説明してください」面接で使っていた質問が面白いと話題に 上記の質問には様々なレイヤーでの回答があると思うのですが,私はネットワークの動作に興味を持ちました.というのも,TCP,IP,ARP,Ethernetといったキーワードが関連しているのは教科書や講義で聞いた気がするのですが,それ以上のことはうまく説明できなかったからです. これらのプロトコルは,普段はカーネル内部に隠れていてあまり意識できません. しかし,以下の資料を参考にプロトコルスタックを写経すれば,少しは身近に感じられるかもしれないと思いました. 3月に開催したプロトコルスタック自作キャンプの講義資料を公開しました。1週間でTCP/IPのプロトコルスタックを自作してUDPやTCP
In this course, you will learn how to work with the UDP and TCP internet protocols in real-world scenarios. You will apply your skills to build small, fun networking applications in Rust — right in your browser! No previous knowledge of network programming is required, but we assume that you are familiar with Rust syntax. If you’re not, that's fine too! You can read The Rust Book and learn by prac
HTTP/3はどうやってWebを加速するか? TCP、TLS、HTTP/2の問題とHTTP/3での解決策〜Fastly奥氏が解説(前編) Webの世界では新しいHTTPの標準として「HTTP/3」の策定が進み、現在最終段階にあります。このHTTP/3はこれまでのHTTPをどのように改善し、高速化を実現していくのでしょうか。 2020年11月25日と26日にオンラインで開催されたFastly Japan主催のイベント「Yamagoya Traverse 2020」のセッション「Webを加速するHTTP/3」で、同社の奥一穂氏がHTTP/3の解説を行っています。 奥氏はHTTP/3に対応したHTTPサーバ「H2O」の開発を行うだけでなく、IETFでHTTP/3の標準策定にも関わるなど、日本においてもっともHTTP/3に詳しい人の一人であるといえます。 本記事では奥氏のセッションをダイジェストで
はじめに 「ソケット通信ってなんやねん」、そう思った経験はみなさんもあると思います。 私もそのうちの一人です 👍 個人的に初学者の方がつまづくポイントが多い概念なのかなと感じていました。 本記事では、そのモヤモヤを解消すべくソケットの基礎概念に触れていこうと思います。 この記事を読み終わった後、皆さんはソケットを理解し、ウキウキになれるはずです! では、一緒に「見えない通信」の扉を開きましょう〜 👽 対象読者 ソケット通信を基礎から理解したい方!! ソケット通信とは何か? まず、ソケットとは何なのかみていきましょう。 ソケットとは ソケット は、オペレーティングシステム (OS) が提供する、プロセス間通信のエンドポイント、つまり「出入り口」のことです。 同じコンピュータ内の異なるプログラム同士、あるいは、ネットワークを介した異なるコンピュータ上のプログラム同士がデータのやり取りをする
Haskellコミュニティでは、ネットワーク関連を担当。 4児の父であり、家庭では子供たちと、ジョギング、サッカー、スキー、釣り、クワガタ採集をして過ごす。 不定期連載を始めます IIJ-II 技術研究所 技術開発室の山本です。私はプログラミング言語HaskellでHTTP/2とTLS 1.3を実装した後、もっぱらQUICを実装することに時間を費やしてきました。 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、今年の5月にQUICの仕様がRFC9000として公開されました。このRFCは実によく書かれているので、読みこなせばQUICの全容が掴めるでしょう。 しかし仕様は膨大ですし、実際に実装してみて初めて腑に落ちることもあります。そこでこの機会に、実際にQUICを実装した経験者目線で、QUICの解説をしていきたいと思います。なんとなくTCP/IPを分かっている方が、ある程度QUICの理解ができることを
3章 Network Namespace - 1 helloworld ip netns コマンドでNetworkNamespaceの作成や操作が可能になる 作成したNetworkNamespace内で独自のネットワークを構築できる $ ip netns add helloworld $ ip netns list helloworld $ ip netns exec helloworld ip addr show 1: lo: <LOOPBACK> mtu 65536 qdisc noop state DOWN group default qlen 1000 link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00 $ ip netns delete helloworld # NSを作成 $ ip netns add ns1 $ ip n
あらすじ 公衆WiFiに繋いだ状態でいつものように docker container run -p 8080:80 nginx のような感じでDockerコンテナを動かしていたら、外部からリクエストを受信した。 ファイアウォールを設定し、外部からのアクセスを拒否しているはずなのになぜアクセスできたんだ... 環境 Docker desktop for mac with apple silicon 4.21.0 何が起きた? Dockerはデフォルトの設定では-p 8080:80のようにポートマッピングするとファイアウォールの設定を書き換え、外部からそのポートへのアクセスを許可するようになっている。 その結果LAN内の他のPCから対象ポートにアクセス出来てしまう。 ちなみにこれはDocker公式からも注意が出ている。 Publishing container ports is insecur
ジェフ・ヒューストンのブログより。 QUICトランスポート・プロトコル(RFC 9000)は、オリジナルのTCPトランスポート・プロトコルを改良したものに過ぎないという一般的な見解があります[1][2]。私は、この意見に同意し難く、私にとってQUICは、通信のプライバシー、セッション制御の完全性、柔軟性の面で、アプリケーションが利用できるトランスポート機能における重要な変化を象徴しています。QUICは、より多くの形式のアプリケーションの動作に本質的に役立つ、異なる通信モデルを体現しています。そうです。TCPよりも高速です。私の意見では、公衆インターネットは、いずれQUICがTCPに取って代わると思っています。ですから、私にとってQUICは、TCPに少し手を加えただけのものではありません。ここでは、TCPとQUICの両方について説明し、QUICがトランスポート・テーブルに加えた変更について見
こんにちは。CX事業本部MAD事業部のYui(@MayForBlue)です。 最近読んだ「Linuxで動かしながら学ぶTCP/IPネットワーク入門」という本が、楽しくTCP/IPに入門できて良いなと思ったのでご紹介させていただきます。 本の目次 はじめに TCP/IP とは Network Namespace イーサネット トランスポート層のプロトコル アプリケーション層のプロトコル NAT ソケットプログラミング おわりに 付録 環境構築 シェルの基本的な使い方 この本を読んで学べること この本ではTCP/IPのネットワーク、パケットの流れを手元の仮想環境を使って学ぶことができます。 環境については、Network Namespace という、ネットワーク設定を分割して管理できるLinuxカーネルの機能を使います。 用意した環境の中で、通信を行うコマンドを自分で打ち込み、パケットの流れを
HTTP/3入門 第1章進化するHTTPの歩み 〜 HTTP/1.1とHTTP/2をおさらいし、HTTP/3の基本を知る この特集記事は2021年6月24日に発売されたWEB+DB PRESS Vol.123に掲載された特集1「HTTP/3入門」を再掲したものです。 先日2022年6月にHTTP/3を含むHTTP関連の仕様が正式なRFCとなりました。ここではRFCの正式リリースに伴い、いち早く変更点を抑え、囲みボックスを用いた加筆解説でわかりやすくお伝えしております。 特集のはじめに HTTP(Hypertext Transfer Protocol)の最新版であるHTTP/3が登場しました。HTTP/3では、より安全で速い通信が行えます。本特集では、今までのHTTPにあった課題と、HTTP/3で課題をどのように解決し、改善が行われたかを解説します。 本章では、HTTPそのものと各バージ
こんにちは。技術開発室の伊藤です。 ハートビーツではメールサーバを自社で運用しています。そのメールサーバの移設を実施するにあたり、移設を対応するチームでさまざまなメールの仕様を理解しておく必要がありました。 メールプロトコルの仕様についてはRFC(Request For Comments)が発行されているため、メールに関するRFCを読んでまとめる勉強会を行いました。 その際にRFCを読むにあたって知っておくとよいことがいくつかあったので紹介します。 RFCとは RFCとはIETF(Internet Engineering Task Force)というインターネット技術の標準化を推進する団体やその他の団体が発行している、インターネット標準や技術提供の文書です。もともとは非公式な文書であることを明確にするため、Request For Comments(コメント募集)という名前にしていたようです
Deleted articles cannot be recovered. Draft of this article would be also deleted. Are you sure you want to delete this article? OSIとTCP/IP構造 OSI参照モデルとTCP/IPプロトコルスタックの対応関係を示しています。 OSIモデルはデータ通信のための抽象的なモデルで、7つの階層(レイヤー)から成り立っています。 一方、TCP/IPプロトコルスタックはインターネットで実際に使用されているプロトコルの集まりで、4つの階層から構成されています。 TCP/IPの4層構造 アプリケーション層:OSIモデルのアプリケーション層、プレゼンテーション層、セッション層に相当します。HTTP、FTP、SMTPなどのプロトコルが含まれます。 トランスポート層:OSIモデル
マルチクラウド展開にまつわる既成概念を覆すより データ転送では、特に長距離の場合にレイテンシ(遅延)が問題になることがありますが、現在はすべてのクラウド・プロバイダーがそれぞれの物理インフラストラクチャを互いの近くに配置(専門用語では「コロケーション」)しているため、これはさほど問題となりません。この近接性(場合によっては同一コロケーション施設内の別の部屋)は、クラウド間のレイテンシがミリ秒単位であることを意味します。それに加え、クラウド・データセンター・リージョンは世界中で増加しており、クラウド・リージョン間の距離は縮まっています。 という事で、レイテンシ(遅延)について、まとめてみてみます。 ■しかく Agenda レイテンシ(遅延)とスループット(帯域幅) レイテンシと TCP の動作 帯域幅遅延積(Bandwidth-Delay Product) TCP Window Size の調整と
ダウンロードPDF(2MB)本書について『Working with TCP Sockets』の翻訳版を、原著者であるJesse Storimerの許可を得て島田浩二が公開するものです。 翻訳版の書名は、同シリーズの先行書『なるほどUnixプロセス ― Rubyで学ぶUnixの基礎 - 達人出版会』に揃えて『なるほどTCPソケット ― Rubyで学ぶソケットプログラミングの基礎』としました。 翻訳版も原書と同様、無料でお読みいただけます。 翻訳版の原稿は、10年ほど前に刊行を目指して翻訳したものとなっています。もし現在のRubyで動かない箇所や注釈が必要な箇所があれば、snoozer.05@gmail.com まで連絡ください。 公式ハッシュタグ:#naruhotcp 改訂履歴2024年12月30日: 訳の修正、誤植の修正、一部コードの修正2024年12月01日: 誤植の修正、一部コードの修正、
2022年08月09日 追記 「RFC 9293 Transmission Control Protocol (TCP)」として正式なRFCが出ました TCPのコア部分の仕様は1981年に発行された「RFC793 TRANSMISSION CONTROL PROTOCOL」で標準化されています。 この、RFC793の改訂版となる「Transmission Control Protocol (TCP) Specification」は、2013年からIETFのTCPM WGで議論されてきましたが、4月4日にIESGによって承認されました(参考URL)。現在はRFC出版の準備に入っています(新しいRFC番号はこの後正式に決まります) www.ietf.org 改めてTCPの仕様を読みたい場合はこのドキュメントを読むのが良さそう。 概要 この改訂版の仕様(通称 rfc793bis)は、RFC793が
光ファイバー回線が普及したことで、一般の家庭でも1Gbpsや10Gbpsで当たり前にインターネットが利用できるようになりました。しかし、賃貸住宅では100MbpsのVDSL回線しか利用できないケースも数多く存在します。無料のオープンソースソフトウェア「OpenMPTCProuter」を使うと、複数の回線を同時に利用して高速なインターネットを楽しむことができます。 OpenMPTCProuter - Internet connection bonding - Home https://www.openmptcprouter.com/ OpenMPTCProuterが使っているMultiPath TCP(MPTCP)とは、複数のインターフェースを利用してTCPコネクションを確立し、通信のスループットや冗長性を向上させる技術です。OpenMPTCProuterでは、PCやタブレット端末といったク
インターネット技術の標準化団体であるIETFが、TCPに代わるインターネット通信プロトコルとして注目を集めているQUICの技術仕様をまとめたRFC 9000を発表しました。これにより正式に「バージョン1」へと移行することが決まったQUICの将来について、RFC 9000の作成を手がけたジャナ・アイヤンガー氏が解説しています。 QUIC is now RFC 9000 | Fastly https://www.fastly.com/blog/quic-is-now-rfc-9000 QUIC is RFC 9000 | daniel.haxx.se https://daniel.haxx.se/blog/2021/05/27/quic-is-rfc-9000/ QUICは、現行のインターネットに使われているTCPの遅延を減らし、信頼性と安全性を改善させることを目的に開発された新しいトランスポ
こんにちは、技術開発室の滝澤です。 先月(2022年7月)、『Software Design 2022年8月号』の特集記事『WebエンジニアのためのDNS速習講座』に『第2章:DNSの構成要素と名前解決のしくみ』という記事を寄稿しました。第1章でも滝澤が趣味で作成した資料『ドメイン名の歴史』が参考文献として掲載されていました。よい機会なので、ドメイン名ができるまでの歴史について文章としてまとめようと思い、この本ブログ記事を書きました。 なお、筆者自身はインターネットの原型であるARPANETや80年代のインターネットをリアルタイムには体験してはいないため、RFC(Request for Comments)やインターネット上にある当時のホストのアーカイブを元に調査した内容をまとめたものになります。 ARPANETの時代 1969年から1980年代初期にかけてのインターネットの原型となったAR
始めまして。デジタルペンテストサービス部の北川です。 筆者の自宅ではダークネット観測装置という名のただのtcpdumpがずっと動いてるだけのRaspberry Piがあります。 パケットをどんどん記録していくのは良いのですが、どんなパケットが来ているか全然見てなかったので、ご紹介したいと思います。 ダークネットとは ダークネットとは、インターネット上で到達可能かつ未使用のIPアドレス空間のことです。ダークネットを観測することにより、インターネット上で行われているポートスキャンなどの活動を見ることができます *1。 ダークネット観測といっても、ブラックホールセンサ、低インタラクションセンサ、高インタラクションセンサといくつか種類があり、筆者は一番運用が簡単なブラックホールセンサを運用しています。 ブラックホールセンサは、受信したパケットに対して一切応答を返さない種類になります。 そのため、外
概要 ソケットプログラミングに関するTipsをメモレベルで記載する。 切断検知と経路切断 TCPコネクションの切断検出 対向がclose()、shuttdown()、プログラム終了等をしたときの切断検出について。 OSをシャットダウンさせた場合も通常はアプリケーションの終了処理が走り、正常な切断が動く。 受信側の切断検出は、recv()がlength==0で返ってきたとき、または、errno==ECONNRESETとなる。(ECONNRESETはRSTによって切断された場合) 送信側の切断検出は、切断された後2回目のsend()がエラーとなる。 ※(注記)相手がclose()→こちらがsend()→相手にパケットが飛ぶが待ち受けプログラムがいないためRST応答が来る→もう1度send()→エラー ※(注記)send()自体はカーネルの送信バッファにデータコピーするだけなので、TCPレベルの応答(送信完了)
HTTP/3|Webエンジニアが知るべき新常識 ─ QUICやコネクションマイグレーションなどを学ぶ 新しい通信プロトコルとして普及が進んでいるHTTP/3については、エンジニアHubでも過去に概論的な記事を掲載しています。今回はアプリケーション開発者が自社サービスでHTTP/3を採用することを想定して、仕様上の留意点や、どのように使い始めるか、そしてサイトを制作する際に注意しておきたいポイントまでを藤吾郎(gfx)さんに解説していただきました。 本記事ではHTTP/3およびその通信プロトコルであるQUICを、アプリケーション開発者として活用する立場で入門します。HTTP/3は、HTTP/1.1とHTTP/2に続く新しいメジャーバージョンのHTTPプロトコルです。HTTP/3はHTTP/1.1およびHTTP/2を置き換えるポテンシャルを持っています。将来的にほとんどのインターネットトラフィ
ブラウザから直接TCP・UDPで送受信する「Direct Sockets API」という仕組みが議論されています。 実験段階ですが、Chromeでは起動時にオプションを付けることでこの機能を有効にできます。今回はTCPの方で簡単に動作を見てみます。 Direct Sockets API Direct Sockets APIは、TCP・UDPで直接送受信可能にするAPIです。既存のアプリケーションプロトコル(SSHやIRC)、P2Pのような機能を実現可能になります。 もちろんセキュリティ上の問題もあるので、Chromeでは現状デフォルトでは有効になっていない機能です。 セキュリティ面についてはだいぶGithubリポジトリで議論されておりますので目を通すと良いでしょう。ローカルネットワークへの通信やSame-Origin-Policy(CORS)回避の話が上がっていますが、今回は細かくは紹介し
概要 本シリーズは、疑わしいネットワークアクティビティの調査やネットワークトラフィックのパケットキャプチャ(pcap)の確認を業務で行っておられるセキュリティ専門家を読者として想定しています。このため本稿での手順説明は読者の皆さんがWiresharkの使いかたをご存知であることを前提としています。また、本稿にて利用するWiresharkのバージョンは主に3.xとなります。 Emotetは情報窃取型のマルウェア (インフォスティーラ) で、バンキングマルウェアとして2014年に最初に報告されました。それ以来、ドロッパなどの機能を追加して進化をかさね、Gootkit、IcedID、Qakbot、Trickbotなど、ほかのマルウェアファミリを配布するようになってきています。 今回のパケット解析講座では、Emotetのアクティビティを確認し、トラフィック分析から本マルウェアを特定するのに役立つヒ
TLSの有無 言うまでもないことですが、httpsでは通信路をTLSを使って保護することが想定されています。[1][2] デフォルポート httpは80、httpsは443です。[3][4] 権威性 以降の説明に入る前に前提を確認します。本稿は「httpとhttpsの違い」と題されていますが、これはURLのスキーム部分のことを指しています。URLはリソースの所在を指すものであり、通信方法はそこから二次的に決まるものです。このことを前提に置きつつ権威性について説明します。 Webにおいて、所望のリソースにアクセスする方法はひとつではありません。このような方法のうち、リソースの所有者の制御下にある(第三者による加工などが行われていないと期待される)方法で取得することを権威的アクセスと呼びます。[5] どのようなアクセス方法が権威的とみなせるかについて100%客観的で統一的な指標があるわけではな
本章では、HTTP/3がTCPに代わって下位層で用いるQUICについて解説します。 QUICはトランスポートプロトコル QUICはトランスポートプロトコルです。QUICの説明に入る前に、トランスポートプロトコルついておさらいします。 TCP/IPの4階層モデル プロトコルは階層で役割を分担しています。TCP/IPの4階層モデルでは、アプリケーション層、トランスポート層、インターネット層、ネットワークインタフェース層に分かれます(図1)。 図1 TCP/IPの4階層モデル アプリケーション層に分類されるアプリケーションプロトコルは、クライアントやサーバで動作するアプリケーションの動作に関するデータやメッセージの通信ルールを規定します。たとえばSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)は、メールを送信する通信ルールを規定しています。HTTPはこの層に属します。
Why FastlyProductsServicesSolutionsDevelopersPartnersResourcesPricing QUIC is now RFC 9000QUIC is a new latency-reducing, reliable, and secure internet transport protocol that is slated to replace TCP, the most commonly used transport today. We’ve talked before about how we love QUIC and are deeply invested in making it a success because it aligns with our mission to build a faster, more resilient
【IIJ 2023 TECHアドベントカレンダー 12/16の記事です】 この記事について 背景:TCP はコンピュータネットワークの通信において広く利用されているプロトコル・標準化された通信規格です。コンピュータは TCP/IP スタックと呼ばれるようなソフトウェアを実行することで、定められた規格に則って通信を行います。汎用 OS 環境では、TCP/IP スタックは多くの場合、カーネル空間に OS 機能の一部として実装されています。 課題:通信に関するソフトウェアの研究コミュニティでは、そのようなカーネル空間に実装されている TCP/IP スタックは、近年の高速な NIC の性能を十分に引き出すことが難しいという課題が指摘されてきました。 テクニックの紹介:当記事では、近年の研究コミュニティにおいて比較的一般的な高速化テクニックとされている「カーネルをバイパス(迂回)して TCP 通信を
サマリ CookieやlocalStorage等でセッション管理しているウェブサイトがクリックジャッキング対策していない場合、どの条件で被害を受けるかを説明する。SameSite属性のないCookieでセッション管理しているウェブサイトは、主要ブラウザのデフォルト設定ではクリックジャッキングの影響を受けない。一方、loaclStorageにトークン類を格納するウェブサイトでは、Google Chrome等のブラウザでクリックジャッキングの影響がある。また、ブラウザの設定を変更した場合の影響についても説明する。 クリックジャッキングとは クリックジャッキングとは、一言で説明すると「ウェブサイト利用者に意図しないクリック(タップ)をさせる」攻撃です。ウェブサイト上で意図しないクリックを勝手にさせられると、重大な結果になる場合があります。例えば、このURLを閲覧すると、以下のようにTwitter
※(注記)この投稿は米国時間 2024 年 6 月 22 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。 Google Cloud ネットワーキング チームは長年にわたり、お客様のネットワークの構築、修正、強化の支援に深く携わってきました。その間に、ネットワークのパフォーマンスと効率を最大限に高める重要なパターンやベスト プラクティスを発見しました。この豊富な知見は、ただの理論的なリソースではありません。Google Cloud、クロスクラウド、オンプレミス、その他のクラウド プロバイダなどデプロイ先を問わず、お客様のビジネス目標達成を支援するよう設計された実用的なツールキットです。Google はこの専門知識を共有することで、リソースを浪費し、貴重な時間が無駄になるような手痛いミスをお客様が回避できるようにしたいと考えています。 この目標のもと、ネットワーク パフォーマン
前段 PHP Conference Japan 2023が 10/08 に大田区産業プラザPiOで行われたわけですが、開会直後に提供している無線LANがいきなり不安定になってしまい、そのまま一部の部屋以外で提供できない状態になってしまった。 この記事では、なぜそのようなことが発生してしまったか?という点に関して解説しようと思う。 結論 会場側設備として入っているNAPT-BOXが YAMAHA RTX1200 という 15年前*1に発売されたルータで、来場者を捌けるだけのNAPTセッションテーブル*2が備わっておらず、NAPTテーブル溢れ*3を起こしてしまった。 事前知識 NAPT Network Address Port Translation 1つのグローバルIPアドレスを複数のホストで共有するための仕組み。この機能により1つのグローバルIPアドレスを複数のクライアント(コンピュータや
ハイクラス求人TOPIT記事一覧HTTP/3とQUICはなぜ必要になり、どのように標準化されてきたのか? 現代のプロトコル設計とインターネットの課題 HTTP/3とQUICはなぜ必要になり、どのように標準化されてきたのか? 現代のプロトコル設計とインターネットの課題 IETFで標準化が進められているWebの新しい通信プロトコルQUICとHTTP/3について、現在のインターネットが抱える課題やプロトコル設計での議論を中心に、ASnoKaze blogの後藤ゆき(@flano_yuki)さんに執筆いただきました。 2021年、Webに新しい通信プロトコルが登場しました。RFC 9000として標準化されたQUICと、その上で動作するHTTP/3です。HTTP/3はまだドラフト版ですが出版準備段階となっており、すでに実際のWeb通信でも広く使われています この2つのプロトコルは、現在のWebやイン
はじめに とりあえずIT業界に入ったら読んでおけという名著はいろいろありますが、その中の1冊がマスタリングTCP/IP入門編でしょう。 僕も買ってはいたものの読むのを途中で挫折していたので、今回しっかり読んでTCP/IPを再勉強してみたいと思います。 マスタリングTCP/IPを読みながらその他わからんことはググりつつ、golangでTCPIPプロトコルそのものを自作してみます。 方針は以下のようにします。 ethernetから作る データのやり取りにnetパッケージは一切使わない (訂正、PCのIPやMacアドレスを取るのにだけ使用しますた) データのやり取りに使うのはsyscallのsendtoとrecvfromだけ socketはRAW_SOCKETを使う golangやネットワークについても初心者の駆け出しですので間違えや実装ミス、変なコードがあるかもですが、生暖かい目でよろしゅうお
はじめに あるときにWSLからのaptに失敗する事象が発生したため、復旧対応を行った際の記録となります。 本投稿は作業記録からchatGPT5で草案を生成し、投稿主が微修正をしたものとなります。 WSL2上で ping google.co.jp は成功する しかし curl http://google.co.jp や wget、apt update は応答せず固まる Windows本体側からは問題なくHTTP/HTTPS通信できる WSLの再起動では改善せず 調査内容 Firewallの影響確認 目的:TCP/HTTP通信がWindows Defenderやセキュリティソフトにブロックされていないか切り分ける。 結果:無効化しても変化なし。 MTU調整 目的:パケットサイズ不一致や断片化によるTCP不通を切り分ける。 実施:
前回の記事はこちらです。この記事は前回の記事のリマスターみたいなものとなっております。 読む必要はありませんが、この記事よりも詳しく用語の説明をしている部分もあるため、読んだ方が問題が解消できるかもしれません。 Oracle Cloudの無料枠だけでKubernetes(k3s)クラスタを構築する この記事にて、Kubernetesクラスタを作成してから1年と半年ほど・・・ 1年くらいはノーメンテで動作していることを確認していました。 しかし・・・1年を超えたくらいで動作しなくなってしまいまして、やはりスペック に関しては非常に厳しいものがあったようです。 kubectl打ってタイムアウトになってしまうこともしばしばあり、当然ながら実用的にアプリケーションを動作させるのは無理だな、ということでそのまま放置しちゃっていました。 そして時が過ぎて、いきなりすごいニュースが自分のTLに流れてきま
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く