健康危険情報通報関連情報
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長崎大学からの健康危険情報通報について(平成22年度エイズ対策研究事業)
研究事業名 : 厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究事業(平成20年開始〜22年終了)
研究課題名 : 血液製剤によるHIV/HCV重複感染患者に対する肝移植のための組織構築
研究代表者 : 兼松隆之 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科移植・消化器外科 教授
研究課題名 : 血液製剤によるHIV/HCV重複感染患者に対する肝移植のための組織構築
研究代表者 : 兼松隆之 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科移植・消化器外科 教授
通報概要
近年、HIV感染患者に原因不明の門脈圧亢進症が出現することが報告されてきた。
Kovariらのケースコントロール研究では、抗HIV薬Didanosine(ヴァイデックスEC)が非硬変性門脈圧亢進症のリスクとして報告されている。肝生検の像は、再生結節性過形成像、門脈周囲の線維化などである。また2010年1月29日には、米国FDAからDidanosineに関し、「頻度は稀であるが重篤な副作用」として非硬変性門脈圧亢進症の発症リスクを警告する勧告が出されている。また、本邦においても国立医薬品食品衛生研究所から2010年3月4日に同様の情報を発出している。
特に血液製剤によるHIV/HCV重複感染患者では、抗HIV薬の内服期間が長い場合があり、非硬変性門脈圧亢進症の高危険者が含まれている可能性があると考えられる。
今後の対応として、現在本薬剤(Didanosine)を内服中の症例における継続、あるいは今後新規に処方することの是非については、本薬剤によるベネフィットとリスクを勘案した上で、総合的に判断することが望ましいと考える。
Kovariらのケースコントロール研究では、抗HIV薬Didanosine(ヴァイデックスEC)が非硬変性門脈圧亢進症のリスクとして報告されている。肝生検の像は、再生結節性過形成像、門脈周囲の線維化などである。また2010年1月29日には、米国FDAからDidanosineに関し、「頻度は稀であるが重篤な副作用」として非硬変性門脈圧亢進症の発症リスクを警告する勧告が出されている。また、本邦においても国立医薬品食品衛生研究所から2010年3月4日に同様の情報を発出している。
特に血液製剤によるHIV/HCV重複感染患者では、抗HIV薬の内服期間が長い場合があり、非硬変性門脈圧亢進症の高危険者が含まれている可能性があると考えられる。
今後の対応として、現在本薬剤(Didanosine)を内服中の症例における継続、あるいは今後新規に処方することの是非については、本薬剤によるベネフィットとリスクを勘案した上で、総合的に判断することが望ましいと考える。
名古屋市立大学からの健康危険情報通報について(平成21年度エイズ対策研究事業)
研究事業名 : 厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究事業(平成20年開始〜22年終了)
研究課題名 : 男性同性間のHIV感染対策とその介入効果に関する研究
研究代表者 : 市川誠一名古屋市立大学看護学部地域保健看護学・感染疫学 教授
研究課題名 : 男性同性間のHIV感染対策とその介入効果に関する研究
研究代表者 : 市川誠一名古屋市立大学看護学部地域保健看護学・感染疫学 教授
通報概要
男性同性間の性的接触(MSM)における未発症HIV(Human Immunodeficiency Virus)感染者、エイズ患者の有病率(人口10万人対)を算出したところ、HIV感染者が692.9人、エイズ患者が188.9人で、MSM以外の男性におけるそれぞれの有病率(7.2人、5.8人)と比較して極めて高く、加えて2008年の新規発生率は、HIV感染者・エイズ患者ともに2001年の2倍に上昇していることが明らかとなった。