もっと奈良を楽しむ
2016年4月掲載
吉野路名物を満載したドライブ・ポイント
取材先 「道の駅 吉野路大淀iセンター」
赤ちゃん茶と濃厚ソフトクリームの出会い
吉野の玄関口として、古来多くの人々が行き交った大淀町。豊かな自然が育む特産品は数あれど、筆頭といえるのが「番茶」である。
カフェインが少なく、カテキンは豊富という体に優しい番茶の成分バランスがクローズアップされているのは周知のこと。さらにリラックス効果も認められたとあって、癒されたい現代人にはうれしいこと尽くしのお茶なのだ。
大淀の番茶は、江戸時代中期から受け継がれる深蒸し&天日干しで製造。この伝統の製法が、ほかでは出せない"まろやか"で"優しい味"を生み出すという。地元では"赤ちゃんに飲ませてもいい"赤ちゃん茶として知られているほど。
店内には番茶せんべえ(350円)に番茶ドレッシング(432円)、番茶こんにゃく(300円〜)など番茶を使った製品がズラリ。どれも大淀番茶の豊潤な香りを生かしたアイデアグルメだ。
道の駅に立ち寄るとついつい食べたくなるソフトクリームにも番茶バージョンあり。「かりがね」&「まほろば」の2種の番茶を練り込み、仕上げに番茶の粉をふりかけたもので、もちろんここでしか食べられない超限定品。
口に含んだ瞬間は「あ、チョコレートみたい」と思うはず。でもそれはほんの一瞬のこと。すぐにあっさり感とふわっとした香ばしさが押し寄せ、トドメに濃厚クリームの甘みがいっぱいに広がる。その三重奏が見事に調和していて、またぜひとも食べたくなる新鮮な味わいに。
1ヶ350円。番茶の名産地ならではのご当地ソフトを、ぜひどうぞ。
ドライブ中の小腹を満たす地元グルメ
吉野路大淀iセンターでは手作りパンも自慢。パン教室で腕を磨いたスタッフがセンター横の工房で焼き上げたもので、できたてを狙って買いにくる地元ファンも多い人気商品だ。
ねぎパン(125円)など野菜を使ったパンの素材は、すべて地元の採れたて野菜。レシピも試行錯誤し、オリジナルパンもいろいろ。番茶を練り込んだものがあるのはいわずもがなで、番茶メロンパン(140円)や番茶あん食パン(300円)などは「どんな味がするんだろう」と思わず手に取ってしまう。
店頭にパンが並びはじめるのは9時頃から。品数が一番豊富なのは12時前後だが、その頃にはすでに売り切れている商品が出ていることもあるので、ご了承のほどを。
もしパンが売り切れていたら、吉野のソウルフード・柿の葉ずしをどうぞ。「食べたことがある」という台詞は、柿の葉寿ずしの神髄を知ってから言いたいところ。塩味に工夫を凝らしたもの、豊かな甘みをもたらすもの、とことんサバにこだわったもの、お店によって味わいも特徴も千差満別。以外と奥深いのである。
常時、有名店から小さな老舗までの柿の葉ずしをそろえるが、桜のシーズンがはじまる4月からゴールデンウィークにかけては売り場を拡大して店頭に移動。取り扱い商品数も大幅にアップして、期間中に限り試食もできる。この機会に食べ比べをすれば、一番のお気に入りが見つかるかも。
文:宮家美樹
本文中の情報は2016年3月31日時点のものです
駅長さんの「わが道の駅自慢」仲川雅己さん
おかげさまで「道の駅 吉野路大淀iセンター」は2016年の3月27日に15周年を迎えました。記念イベントが無事終了し、今や桜シーズンに向けての準備に大忙しです。
この季節は、116の農家の方々が出品する朝採れ野菜に加えて、フキにワラビといった山菜やタケノコがおすすめです。ただし、何がどれだけ採れるかはわからないので、並ぶ商品は当日のお楽しみになってしまいます。でも、これも自然の恵みのひとつ。本当の旬を味わっていただけたらと思います。
やはり多くの方が世に知られた吉野の桜を目当てに来られますが、私が個人的におすすめしたいのは聖徳太子ゆかりの世尊寺。古くは吉野寺と呼ばれた、吉野の地名の発祥となったともいわれる古刹です。山門前では吉野より一足早く満開になる桜も見られる、隠れた名所です。
吉野路大淀iセンター 店舗情報
吉野郡大淀町芦原536-1
TEL 0747-54-5361
営業時間
8:30~17:30(季節により変動あり)
休業日 火曜日(祝日の場合は翌日)
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