モデルコース
1泊2日のコース
天下人の右腕 豊臣秀長と城下町の旅【1日目】
和泉・紀伊・大和に及ぶ100万石もの所領を有し、郡山城主に。
一方、秀長の重臣に守備を固めさせた、日本三大山城の一つ・高取城。
2つの城跡とその町並みを巡り、大和の武士の足跡をたどる旅へ。
1日目 【大和郡山】
2日目 【高取】
-
9:30子嶋寺
徒歩約14分
-
10:00くすり資料舘(高取町観光案内所「夢創舘」)
徒歩約5分
-
11:50植村家長屋門
徒歩約30分
-
12:30宗泉寺
徒歩約50分
-
13:50高取城跡
徒歩約1時間
- 15:30壷阪寺
1日目
1
郡山城跡 こおりやまじょうせき
敷地内には樹齢を重ねた桜も多く、春の「お城まつり」には大勢の花見客でにぎわう
筒井順慶が築城を始めた郡山城は、天正13年(1585)、豊臣秀長が城下町の整備と併せ、100万石の居城にふさわしい大改修を行い完成させました。明治時代に建物は壊されましたが、石垣や堀は当時のまま残っています。城跡には、享保9年(1724)から明治維新まで城主を務めた柳澤家が所蔵する書画などを保存・公開する柳沢文庫や、柳沢神社があります。
詳細はこちらDATA
- 大和郡山市城内町
- 0743-53-1151
- 5台(無料)
- 最寄り駅からの交通
近鉄 郡山駅 徒歩7分
敷地内には樹齢を重ねた桜も多く、春の「お城まつり」には大勢の花見客でにぎわう
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追手門や櫓は昭和に復元された
追手門や櫓は昭和に復元された
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柳澤家歴代藩主の貴重な資料を展示する柳沢文庫
柳澤家歴代藩主の貴重な資料を展示する柳沢文庫
歴史の豆知識
石材不足を補うため、天守台の石垣には寺院の石碑や墓石、平城京羅城門の礎石までが用いられた。なかでも有名なのが「さかさ地蔵」。石垣の隙間からのぞくと、高さ90cmほどの石地蔵が逆さに埋まっているのが見える。
-
逆さの状態で埋め込まれた「さかさ地蔵」
逆さの状態で埋め込まれた「さかさ地蔵」
徒歩約5分
2
永慶寺 えいけいじ
大和郡山市の文化財にも指定される山門
徳川綱吉の頃に郡山城主となった柳澤家歴代の菩提寺。柳澤吉保が甲斐国に創建した後、その子・吉里の国替えに伴ってこの地に移されました。安土桃山時代の建築様式を残す瓦屋根の山門は、郡山城の菊門(南門)を移築したもので、現存する唯一の郡山城の遺構です。寺には柳澤吉保・同夫人坐像を安置、境内には高浜虚子の句碑が建てられています。
DATA
- 大和郡山市永慶寺町5-76
- 0743-52-2909
- 拝観自由
- 近鉄郡山駅から徒歩約5分
大和郡山市の文化財にも指定される山門
徒歩約7分
3
大納言塚 だいなごんづか
高さ2mの五輪塔。表面には秀長の戒名が刻まれている
大和大納言と称され、天正19年(1591)に郡山城内で没した秀長の墓所。豊臣家滅亡後、菩提寺が京都へ移され、位牌も東光寺(後の春岳院)に託されるなどして墓地は荒廃しますが、安永6年(1777)、春岳院の僧らの尽力で整備され、五輪塔が建てられました。山門の前には、願をかけて持ち帰り、願いがかなえば返しに来るという「お願い砂」が置かれています。
DATA
- 大和郡山市箕山町14
- 見学自由
- 近鉄郡山駅から徒歩約15分
高さ2mの五輪塔。表面には秀長の戒名が刻まれている
徒歩約12分
4
洞泉寺 とうせんじ
広々とした境内に建つ本堂
秀長が建立した寺で、重要文化財の本尊「木造阿弥陀如来及両脇侍立像」は、鎌倉時代の慶派仏師の作と伝わります。境内の小堂に安置されている「垢かき地蔵」は、民衆の病気平癒のために光明皇后が彫ったとされる石地蔵。郡山城の大書院の沓脱石となっていましたが、夢のお告げを得た秀長が掘り起こし、寺に祀ったものだといわれています。
DATA
- 大和郡山市洞泉寺町15-1
- 0743-52-2893
- 10:00〜16:00
- 無休
- 境内自由 ※(注記)本堂拝観300円、要予約
- 近鉄郡山駅から徒歩約10分
広々とした境内に建つ本堂
-
山門
山門
徒歩すぐ
5
源九郎稲荷神社 げんくろういなりじんじゃ
日本三大稲荷の一つとされる
歌舞伎・文楽の「義経千本桜」に登場する「源九郎狐」を祀る神社。源義経は兄・頼朝に追われ、吉野山を経て奥州平泉へと逃れる際、家臣の佐藤忠信が実は化けた白狐だったことを知り、別れの折に自分の名である「源九郎」を白狐に与えたと伝わります。その後、秀長が郡山城築城にあたり城の守護神と定め、以後歴代藩主によって手厚く崇敬されてきました。
詳細はこちらDATA
- 大和郡山市洞泉寺町15
- 拝観自由
- 無料駐車場あり
- 近鉄橿原線 近鉄郡山駅より徒歩10分
JR関西本線(大和路線) 郡山駅より徒歩10分
日本三大稲荷の一つとされる
歴史の豆知識
大坂夏の陣で城が焼き討ちに遭った際、洞泉寺住職・天誉(てんよ)が源九郎狐に祈願すると、突然大雨が降り出して火を鎮めたという伝説が残る。そのほか大蛇を退治した話や綿帽子を買った話など、狐にまつわるさまざまな伝説が残っている。
-
白狐の面をかぶって記念撮影もできる
白狐の面をかぶって記念撮影もできる
-
宝珠と巻物をそれぞれくわえる狐の像
宝珠と巻物をそれぞれくわえる狐の像
徒歩約9分
6
春岳院 しゅんがくいん
細い路地にひっそりと佇む
元は東光寺と号しましたが、秀長の菩提所となった後、その戒名からとって春岳院と改めました。本堂は正徳元年(1711)の再建と伝わり、狩野貞信筆の秀長画像、箱本制度で使われた御朱印箱をはじめ、秀長時代の郡山を知る資料を数多く伝えます。寺宝に足利尊氏の念持仏という千手観音があり、また、境内の七重石塔は聖武天皇造立との伝承もあります。
DATA
- 大和郡山市新中町2
- 0743-53-3033
- 10:00〜16:30 ※(注記)拝観は事前に連絡を
- 無休
- 志納
- 近鉄郡山駅から徒歩約10分
細い路地にひっそりと佇む
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平成元年に造られた秀長の木像
平成元年に造られた秀長の木像
歴史の豆知識
大和郡山と言えば金魚。その関わりは享保9年(1724)にさかのぼる。甲府から転封されてきた柳澤家初代・吉里候が、趣味で飼っていた金魚を持ち込んだのが始まりとされる。幕末には藩士の、明治維新後には職禄を失った藩士や農家の副業として養殖が奨励され、現在の発展につながっていった。毎年8月には「全国金魚すくい選手権大会」が行われている。
立ち寄りスポット
本家菊屋 本店 ほんけきくや ほんてん
天正13年(1585)創業の本家菊屋。豊臣秀長より秀吉をもてなす御茶会のための珍菓を作るよう命じられた店祖・菊屋治兵衛が、粒餡を餅で包んできな粉をまぶしたお菓子を献上。秀吉はこれをたいそう気にいり、「鶯餅」と命名しました。その菓子は時代を経て、お城の入口で売っている餅ということから「御城之口餅(おしろのくちもち)」の名になり、現代も愛されています。丹波大納言小豆や近江産の餅米を使うこだわりの逸品をぜひお土産に。
- 大和郡山市柳1-11
- 0743-52-0035
- 8:00〜19:30
- 元旦
- 近鉄郡山駅から徒歩約5分
オーム スイート オーム おーむ すいーと おーむ
郡山城内追手門の前にあるインド料理店。2種類のカレーにサラダやナン、自家製ヨーグルトなどが付く2カレーセット1200円のほか、カツオと昆布でダシをとるカレーうどん700円も。チャイやラッシーなどもあり、カフェ使いもできる。
- 大和郡山市城内町2-7
- 0743-52-1293
- 11:00〜18:00
- 火曜
- 近鉄郡山駅から徒歩約7分
そば楽 そばらく
定年退職後に始めたという主人が打つのは、そば通もうなる本格派。国産の旬のそば粉を石臼で自家製粉し、その日の分だけ手打ち。1番人気は、ざるそばにそば味噌、そばがき、そばだんごまたはそばアイスが付くざるそばセット1500円。
- 大和郡山市南郡山町465-13
- 0743-53-1057
- 11:00〜15:00
- 月・火曜(祝日の場合は営業)
- 近鉄郡山駅から徒歩約12分
中嶋源九郎餅本舗 なかじまげんくろうもちほんぽ
創業100年以上、もとは源九郎稲荷神社の前で営んでいたそう。現3代目の主人が創業当時から受け継ぐ名物・源九郎餅は、北海道産の小豆を炊き上げた粒餡を柔らかい餅で包み、鉄板で焼き目を付けた香ばしい味わい。1個130円。
- 大和郡山市新紺屋町1-2
- 0743-52-2145
- 9:00〜19:00
- 火曜
- 近鉄郡山駅から徒歩約5分
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