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カテゴリー: 例会

屋久島ミニ研第9回「屋久島ヒル談義」

屋久島の人にとって、森の中でいつの間にか体にくっついてきて、気づいたら服を血まみれにするニホンヤマビルは、とても身近な生き物だと思います。ヒルの仲間は、ほかにもたくさんの種類がいます。今回の屋久島ミニ研では、日本随一のヒルの系統分類学者で、屋久島で新種のヒル、モノノケクガビルを発見・記載した中野隆文さんと、屋久島でニホンザルの調査に参加して出会ったニホンヤマビルに魅せられて、現在は生物多様性と環境保全に関する会社に勤めながら、「ヒル伝道師」を自称して自然に関する様々な活動をされている平川瑠菜さんをお招きしました。お二人の研究や活動についてご紹介していただいたあと、参加者の皆さんと一緒に、ヒルについてさまざま語り合いたいと思います。

モノノケクガビル

日時

2025年11月28日(金)18:00-19:30

場所

オンライン(参加方法は、事務局あてにメールでお問い合わせください)

参加費

無料。非会員の方も無料で参加できます。

話題提供

中野隆文(京都大学大学院理学研究科)
吸血動物として有名(?)なヒル類。しかし「吸血性」と言っても、屋久島に生息するニホンヤマビルのように哺乳類や両棲類の皮膚から血液を吸う種ばかりではありません。なかには脊椎動物の目や鼻、口の内部に潜り込み、じわじわと血液を吸い続ける種もいます。さらに、ミミズなどを捕食するグループも存在し、生息環境も海から淡水、陸上と多様です。ヒル類を専門とする一分類学徒として研究を続ける中、皆さんのご助力もあって、明らかになってきた屋久島のヒル類を紹介したいと思います。

平川瑠菜 (株式会社 生態計画研究所)
2021年よりヤクザル調査隊に参加し、調査中に出会ったヤマビルのあまりの可愛らしさにヒルの虜に。大学(帝京科学大学)では「ニホンヤマビルの低温および乾燥耐性における地域差」をテーマに研究を行い、現在はヒルを通して吸血生物の魅力や生態を伝えるべく「やまびる伝道師ひるちゃん」として活動中です。
各地でのイベントやワークショップ、自然学校やビジターセンターでの企画展、ガイド向けのヤマビル対策研修等を開催しています。

司会

半谷吾郎(京都大学生態学研究センター)

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