60秒でわかるプレスリリース
理化学研究所(野依良治理事長)と東京大学(濱田純一総長)は、エネルギーを損失することなく電流を流す新原理の実現が期待できるエレクトロニクス材料を開発しました。これにより超低消費電力エレクトロニクス技術開発の可能性が開けました。これは、理研基幹研究所(玉尾皓平所長)強相関量子科学研究グループのJ. G. Checkelsky(チェケルスキー ジョセフ)客員研究員、強相関複合材料研究チーム 岩佐義宏チームリーダー(東京大学大学院工学系研究科教授)、十倉好紀グループディレクター(同教授)と、東京大学大学院工学系研究科の叶劍挺(イエ ジャンティン)特任講師、東京大学大学院総合文化研究科の小野瀬佳文准教授らによる共同研究グループの成果です。
[画像:120820_press release, Dr. Checkelsky, Prof. Iwasa, Dr. Ye, Dr. Onose, Prof. Tokura]
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理化学研究所(野依良治理事長)と東京大学(濱田純一総長)、物質・材料研究機構(潮田資勝理事長)は、らせん磁性体であるFeGeを用いたマイクロ素子中に、電子スピンが渦巻状に並ぶスキルミオン結晶を生成し、強磁性体中の磁壁を駆動するのに必要な電流の10万分の1以下という微小電流密度で、スキルミオン結晶を駆動することに成功しました。これにより、磁気的な情報担体の状態を、極めて低い消費電力で電気的に操作する技術の実現に向けて有効な指針を得ることができました。これは、理研基幹研究所(玉尾皓平所長)強相関量子科学研究グループ強相関物性研究チームの于秀珍(ウ シュウシン)特別研究員と十倉好紀グループディレクター(東京大学大学院工学系研究科教授)、物質・材料研究機構先端的共通技術部門(藤田大介部門長)表界面構造・物性ユニット木本浩司ユニット長らによる研究成果です。
[画像:120808_press release, Dr.Yu, Prof. Tokura, Dr. Kimoto]
理化学研究所(野依良治理事長)と東京大学(濱田純一総長)は、強相関酸化物と電気二重層を用いた新しい電界効果トランジスタ(FET)を開発し、固体表面に電荷を貯めるだけで固体全体の電気的性質および結晶構造が変化する新現象を発見しました。これは、理研基幹研究所(玉尾皓平所長)強相関量子科学研究グループ強相関複合材料研究チームの中野匡規特別研究員、岩佐義宏チームリーダー(東京大学大学院工学系研究科教授)、強相関界面デバイス研究チームの川崎雅司チームリーダー(同教授)、十倉好紀グループディレクター(同教授)らによる研究成果です。
[画像:120726_press release, Dr. Nakano, Prof. Iwasa, Prof. Kawasaki, Prof. Tokura]
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理化学研究所(野依良治理事長)と東京大学(濱田純一総長)は、金属と絶縁体領域が入り混じった相分離状態を特徴とするマンガン酸化物薄膜の電子応答をナノスケールで測定することに成功し、相分離状態の電子の挙動を明らかにしました。これは、理研基幹研究所(玉尾皓平所長)強相関量子科学研究グループの十倉好紀グループディレクター(東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻教授)、強相関界面デバイス研究チームの川崎雅司チームリーダー(東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻教授)、盛志高研究員、交差相関超構造研究チームの中村優男研究員、東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻の賀川史敬講師らの共同研究による成果です。
[画像:120710_press release, Prof. Tokura, Prof. Kawasaki, Dr. Sheng, and Dr. Nakamura]
理化学研究所(野依良治理事長)と東京大学(濱田純一総長)は、スピン軌道相互作用下で消失すると考えられていた電子スピンの情報が、実は消失したのではなく、単に見かけの形が変わっただけで失われていないことを理論的に導き出し、コンピューターを使って数値的に証明しました。電子スピンの情報を利用したスピントロニクスデバイスの実現に向け大きな前進となります。これは理研基幹研究所(玉尾晧平所長)強相関量子科学研究グループ強相関理論研究チームの杉本直之特別研究員と永長直人チームリーダー(東京大学大学院工学系研究科教授)により、最先端開発支援プログラム(FIRST)課題名「強相関量子科学」(中心研究者:十倉好紀)の事業の一環として得られた成果です。
[画像:120615_press release, Dr. Sugimoto]