※(注記)マスタリング前の音源です。
音質はCDのものより劣化しております。
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01.
Gifted
男達が脱獄を試みた。
一人は一生出てくることのできない無間地獄からの脱出。
もう一人はあと数年で刑期を終える男。
その理由、その意思とは一体何なのだろうか?
複雑怪奇なその意図は、実にシンプルな思考回路により形成されていた。
02.
亡骸インプリンティング
脱獄のニュースを聞いた普賢は、封印していた過去を思い出す。
重度のトラウマに悩まされていた彼女の過去。それは以前
秘書であった男からされた突然の裏切りと、高らかに笑う父の声。
そして、抗うことのできない自己形成への恐怖。
03.
欲火
1000年という月日の中で、男は一体何を思っていたのだろうか。
それは1000年前から変わることのない、歪んだ...。
04.
冥界戯曲3〜アダルトサヴァイバーにおける指針〜
脱獄のニュースが流れ、地獄では堰を切ったように暴徒化した。
鎮圧に追われる冥界職員をよそに歌うのは、流浪の吟遊詩人。
彼らは笑いながら風刺を続け、そして今日もヒトを食らう。
05.
嘲笑シャーデンフロイデ
時雨をおびき寄せるための罠。それは普賢の結婚という餌だった。
その日から不可思議なプレゼントが届きだす。
人体の一部が切り取られたそれは誰のものか。
顔の見えない神父、高らかに響く鐘。そして。
至近距離から放たれた銃弾は、新郎の胸ではなく。
体の節々を切り取られた男の頭を...。
06.
瞳の中の淵底
一方、連日の暴徒鎮圧に追われている第一庁裁判所でもまた
事件が発生。第一裁判所秘書である美祢の額から「目」が消えた。
今まで「宿主が死ぬまで寄生し続ける」はずの目が突然の消失。
「目」は宿主を自ら選び、寄生する。それを選ぶことはできない。
美祢に伏せられていた「目」の持つ真実、それは
「寄生する目に、意思があり、それは人格をもつ」という、事実だった。
07.
瞋恚の炎
突然の「目」の消失。それは宿主が不適切だったからではなかった。
「目」のもつ「人格・意思」を隠ぺいし続けた不動、そして裁原への反逆。
その目が選んだ宿主、それは
この世界で一番「目」を求め、そして「目」を否定し続けた男の元だった。
目に寄生された海は突然の出来事に半狂乱し、自らを傷つける。
求め続けたものの絶対的な力、制御できないその重圧。
なす術なく自暴自棄になりながら向かった先は...。
08.蒼穹堕歌