第3回 日本の紅茶を喫茶する会にご参加いただき、ありがとうございます。
第2回では、飲む人も作る人も、皆が一緒になって「特別=手摘みの紅茶」をつくり、喫茶する新しい提案をさせて頂きました。その後、月ヶ瀬健康茶園茶摘み隊(別名チャールズ)の結成、2012年6月2日、2013年9月22日30日の茶摘みイベントを経て、第3回は「みんなでつくる奈良月ヶ瀬の紅茶」のテーマで本日、喫茶イベントを開催させて頂きます。
(約40分)9:30〜/10:30〜/13:30〜
抽出方法は、水出しです
※(注記)茶摘みイベントでつくった紅茶は、イベントに参加された方に優先的にお届けしています。
Aコースでの飲み比べのポイント
・「紅茶品種」と「緑茶品種」の違い
・紅茶品種「べにひかり」と「べにふうき」の違い
・シーズンでの特徴の違い
お話しの内容
・収穫時期、クオリティーシーズンについて。
・「特別な紅茶」と「日常の紅茶」
・製造方法について
(約60分)11:30〜/14:30〜
※(注記)抽出方法は、水出しです
※(注記)このコースの紅茶はCコースでも飲んでいただけます。
Bコースでの飲み比べのポイント
・「紅茶品種」3種「べにひかり」「べにふうき」「べにほまれ」の特徴の違い
・収穫時期の違いによる「べにひかり」の特徴の違い
・同じ時期に摘んだ「べにふうき」の、茶園の違いによる特徴の違い
2013年2月に、スリランカに行って学んだことから、奈良・月ヶ瀬で特徴が異なる紅茶ができる条件を、お話しさせて頂きます。
同じ時期に摘んだ同じ品種の「べにふうき」であっても、なぜ茶園の違いで特徴が変わるのかを、スリランカに行って学んだことから、じっくりとお話しさせて頂きます。
・機械刈りでなく、手摘みであること。
・品種が持っている特性。
・収穫時期の違いによる特性。
(約120分)17:00〜
Bコースでの6種の紅茶に加え、13年間の紅茶づくりから学んできたことから試作を始めているお茶の紹介と試飲、そして日本の農村環境や農業問題、化石燃料などエネルギーの枯渇問題、世代の違いによる嗜好変化など、多面的な角度から、奈良・月ヶ瀬でつくる未来のお茶について、紅茶の枠に捉われずお話しさせて頂きます。
・2013年2月のスリランカ(ウバ、ヌワラエリア、ディンブラ等)訪問から学んだこと。
・2013年4月に中国雲南省チンマイ訪問から、石油やガスなどの化石燃料を出来る限り使わずに試作したお茶の紹介と試飲。
・2011年3〜4月にインド(ダージリン、アッサム)・ネパール訪問から、萎凋香を活かしたお茶の紹介と試飲。
このたび、「第三回 日本の紅茶を喫茶する会」にご参加いただき、ありがとうございました。
就農して紅茶をつくり始めて13年が経ちました。近年、10年前と比べても、春らしい秋らしい陽気が短かくなったり、雨が降りすぎたり全く降らなかったり、暑すぎたり寒すぎたりなど、気候が不順になってきている傾向を強く感じます。とくに農薬も化学肥料も使わず、出来る限り自然の力でお茶が育つ環境だと、良くも悪くもその年の気候の特徴が、顕著にその年のお茶の特徴になっていることを実感します。お茶は農産物であるからこそ、自然やお茶から教えてもらうことはたくさんあると思います。今後も「みんなでお茶をつくること」と「みんなでお茶を飲むこと」を継続しながら、皆様とともにお茶づくりを進化させていきたいと考えております。
2013年11月 月ヶ瀬健康茶園 岩田文明