【電子カルテ】
1.医療情報システム(電子カルテ)について
当法人では、卓翔会記念病院新築移転に伴い、2022年12月から富士フィルムヘルスケアシステムズ株式会社(以下富士フィルム社)の電子カルテを導入し稼働しています。
電子カルテの導入は、患者様の待ち時間短縮およびサービス向上のために重要な取組だと考えています。富士フィルム社の電子カルテの特徴は、以下に紹介するように、複数施設間連携が可能であるとともに、バイタル連携が可能であるなどの最新の機能を備えており、当法人の医療の一層の充実を図るシステムです。
電子カルテ等の最新の医療システムを生かしながら、今後とも地域医療に貢献してまいります。
2.当法人電子カルテの特徴
(1) 複数医療機関連携
富士フィルム社の電子カルテシステムの特徴の一つが、1つのサーバで卓翔会記念病院と市比野記念クリニックの診療データが共有できるという点です。
距離が離れていても患者様の診療データが相互に参照出来るため、診察や検査で卓翔会記念病院と市比野記念クリニックを移動されたとしても、一人ひとりの患者様に適した継続的かつ的確な支援が可能です。
(2) バイタル連携
当法人の電子カルテシステムでは、入院患者様のバイタルを測定し、それをある機器媒体にかざすことによって電子カルテに瞬時にバイタルデータを直接反映することができます。これをバイタル連携と呼んでいます。
これによって、看護師の業務時間の大幅な短縮に貢献できます。さらに、現在、感染症防止の観点から非接触が求められる中、重要かつ画期的な連携システムである考えています。
(3) 往診
当法人及び関連法人である社会福祉法人市比野福祉会には、介護老人保健施設や特別養護老人ホーム、グループホーム、小規模多機能施設など、約20の施設があります。
この度導入した電子カルテシステムでは、医師が各施設に往診する際、タブレット端末を持参し、その場で電子カルテ情報を参照し診察するとともに、記録記載が可能です。もちろん、セキュリティも担保された安心のシステムです。
(4) 医用画像管理システム
卓翔会記念病院では、富士フィルムメディカル株式会社の医用画像管理システムを新たに導入し、患者様の検査画像を厚生労働省の定めるガイドラインに準拠し管理、保管するとともに、高いセキュリティのもと、電子データでの診断を行っております。
当院で撮影した画像を紹介などで他院にお持ちになる際は、CDでお渡ししております。