さて、四国地方の発展を図っていくためには、圏域内における高速交通体系の整備とともに、他圏域や大都市圏と結ぶ交通ネットワークの整備が不可欠です。平成27年3月には北陸新幹線が開業し、平成28年3月には北海道新幹線が開業するなど、全国で着々と整備が進んでおり、新幹線はもはや当たり前のインフラとなっています。また、既に開業している新幹線は、それぞれの地域の経済活性化や観光の振興に大きく貢献している優れた公共事業と言えます。一方、四国においては、新幹線が基本計画に留まっており、ついに、四国だけが新幹線の空白地域となってしまいました。全国的に、地方創生の取組みが本格的に進められる中、このままでは整備された地域と、そうでない地域との間では格差が広がり、交流圏や交流人口の拡大による経済発展や、観光振興などの足かせになるものと強い危機感を抱いています。このような中、四国の鉄道高速化検討準備会が行った調査で、ルートによっては、現在進められている他地域の整備新幹線と遜色ない費用対効果が見込まれるという結果となり、その妥当性が確認されたところです。人口減少対策や地域活力向上が喫緊の課題となる中、四国の新幹線の整備は、四国と他地域、四国内の交流圏や交流人口の拡大により、地域経済の活性化や観光の振興を図るために欠かせないものであり、また、災害耐力の向上や在来線の維持確保等の点からも効果が見込まれています。四国の新幹線を実現するために最も重要なのは「新幹線を四国に!」との地元の熱い思いです。四国の未来(将来)のために、四国の新幹線のことを考えてみませんか。
整備延長 302km 概算事業費(車両費含む) 1.57兆円 費用便益比(B/C) 1.03 経済波及効果 169億円/年 ※(注記)赤色実線ルートの場合
四国の新幹線を実現するためには 整備計画への格上げを目指し、四国が一丸となって要望を続ける必要があります。最も重要なのは、新幹線を四国に!との地元の熱い思いです。