このディスプレイ・・・、
俗に言うディスプレイTVと言うヤツで、パソコンを置くスペースが勿体ないと言う人達御用達
・・・だったものである。
つまりは、TVも写るディスプレイ・・・と言うわけだ。
しかし、このモニタ・・・ただ者ではない!!
入力系統を見てみよう・・・。
VHF同軸ケーブル 、 UHFフィーダー線 、 デジタルRGB 、 アナログRGB(9PIN)
アナログRGB(15PIN) 、 コンポジット入力 x2 、 S映像 、 RGBマルチ・・・
実に多種多様である。
対応周波数も、15.98kHz 、 24.83kHz
、 31.5kHz
、 32.84kHzと、多様
実は我が輩の所持しているPCの1つに「MZ-2500」がある。
懐かしくて仕方なく、周波数が24.83kHzなのでケーブルを自作して接続した・・・。
・・・壊れた(--;
どうやら配線の間に挟んだ変換器を間違えたらしい・・・、
MZは非常に古い機種なので・・・出力信号の普段使用されないピンに「+5V」が出ている。
これが、入力されてしまったのが故障の原因だ。
故障した瞬間は驚いた。
ディスプレイ全面の入力周波数を示すLEDが、Nomal
→ 24kHz → 31kHzと1秒ほどの間
カチャカチャ言ったと思ったら・・・、以後どんな機器を接続しても、
画面が流れてしまう・・・。
垂直同期を調節すると一時期は直るのだが、直ぐに流れ出してしまう。
・・・これはイカン! と、修理を決意したのであった。(実は、結構お気に入りなのだ)
正面に見えるのが・・・ズバリ、ブラウン管である。
コンセントをハズして作業するのは基本中の基本!
TVの内部は高圧部が多く、最近のTVは電源が切れていても一部の回路には電源がきているので
ショートなどさせれば・・・当然壊れてしまう。
それでは、ブラウン管を包み込むようにしている基板を外す。
下に見えるのは高圧部品の固まりと言ってもよい
むやみにヴォリュームをひねるのは・・・よくない(だれもやらないだろうが・・・)
外れない様なら配線を確認しよう。
ケーブルを断線させるような事になるのだけはさけた方が良い(^-^;
基板から端子がにょきにょき生えている感じである。
調子が悪いのは垂直同期である・・・5番ピンを図で確認する
ここで、我が輩は懲りずにまたケーブルを自作した(これは成功)
線をたどるとここへくる
こうゆう経路をたどる事になる訳だ。
そして、こいつに行き着いた!!!
記号としては、矢印の先に卍もどき(?)が付いたような形の物である。
こいつの役割としては、一定方向にのみ電気を流す性質がある。
電気を流す量を制限出来る(たとえば5Vまでに7V入力が来ても5Vにしてしまう)
ゲルマニウムと考えられる・・・比較的低い電力に対して使用するものである。
・・・と、つづってはみたものの、
結局調べるにはテスターで導通を確かめてやれば良いのだ。
テスターは黒い棒の方から「+」が流れるので、
赤を部品の帯線のある方へ
黒を部品の帯線の無い方へ・・・これで、導通があるハズである。
黒を帯線のある方へ
赤を帯線のある方へ・・・これで、導通が前より減っているか、全くないハズである。
どちらも導通が無い場合は = オープン
どちらも導通が有る場合は = ショート・・・どちらも故障である。
私の場合は、この時点でどちらにテスター棒を当てても導通があった、
さらに詳しく調べるには、疑いのある部品を鏝で基板から外し、再びテスターを当てる。
基板に付いたままの測定では、どこかの回路をつたって電流が流れてしまい
思った通りの測定結果にならない場合があるからである。
そして、測定した結果が変わらないようであれば・・・部品を交換!
・・・これで、このディスプレイの修理は終了したのだった・・・。