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三重の環境
平成14年8月30日
連絡先
環境部地球環境・生活環境チーム
担当:中森・伊藤 電話059-224-2382
平成13年における三重県北勢地域の地盤沈下の状況について
北勢地域における地盤沈下状況を把握するため、地盤沈下観測水準点135点の観測を行い、その結果1cm以上の沈下を示した水準点は7点(平成12年は0点、同11,10年は3点)ありました。また、6km2にわたって隣接した複数の水準点が沈下している等、面的に年間1cm以上沈下していると考えられる「沈下域」が見られました。(平成12,11年は無し、同10年は2km2)
地盤沈下と密接に関連のある地下水位の測定を19箇所(うち3箇所は欠測)で行い、測定した箇所全てで上昇を示しました。
(ただし長島町白鶏については、沈下は昭和60年以降鎮静化しています)
北勢地域の地盤沈下は、昭和47年から49年をピークに59年まで年間1cm以上の沈下量を示す水準点が多数観測され、広範囲にわたり沈下域を形成しました。しかし、60年以降は異常渇水のあった平成6年を除いて地盤沈下は鎮静化傾向にあります。
測定した箇所全て水位が上昇しており(0.64〜0.01m)、揚水量の削減効果があらわれています。
平成13年は沈下現象が見られました。
また、本年4月には長島町、木曽岬町が東海地震にかかる地震防災対策強化地域に指定されました。この2町を含む三重県北勢地域の臨海部は、海抜0メートル地帯であり、高潮、津波、洪水、内水氾濫及び地震対策等の潜在的危険性の高い環境にあります。
以上のことからも、今後も水準点、地下水位の観測及び地下水揚水量の規制を行い、注意深く監視を続けるとともに、東海三県にまたがる「濃尾平野地盤沈下防止等対策要綱(関係閣僚会議決定)」により、広域的な対策を推進します。