社会福祉法人 明健福祉会 たいりん保育園 (菰野町)
活動概要
1回目:園の要望と課題の聞き取り、現地視察
9月4日(水) 10時から12時まで
参加者)園長、主任、保育士1名
2回目:自然保育体験とふりかえり
11月8日(金) 9時30分から15時まで
参加者)理事長、園長、主任、保育士2名
対象) 4歳児8名、5歳児6名
3回目:自然保育体験とふりかえり
1月15日(水) 9時30分から15時まで
参加者)理事長、園長、主任、保育士2名
対象) 5歳児6名
活動内容
【1回目】 アドバイザーが園の要望と課題について聞き取りをし、
1.隣接する田圃をビオトープのようにして自然保育を行いたいが知見がない。
2.近隣の神社の森によく行くが、遊び方が分からなくて行くだけになっていて活用しきれていない。
といった課題に対し、アドバイザーから「ここには素晴らしい神社の森や小川がありそのままの自然の中
で保育することが可能。保育士たちと議論をして進めていくことが大切。」との提言があった。
写真1 隣接する田圃を視察 写真2 近隣の神社の森
【2回目】 午前中、近隣の神社の森へ移動し自然保育を実施し、移動中や森では園児の行動を見守ることを
中心に実践。午後は保育園関係者とアドバイザーで活動のふりかえりをし、アドバイザーから「移動途中も
大切なフィールド、森へ行くのが目的ではなく、何か遊びの目的を持たせることができれば、行動が発展す
る。」との提言があった。
写真3 移動中用水路の生き物発見 写真4 神社の森の小川で遊ぶ
【3回目】 午前中、神社の森で鳥の死骸を見つけ、いろいろな想像をしながら遊び、火をおこしてお餅を焼い
てみんなで食べる。といった自然体験を実施し、午後は保育園関係者とアドバイザーで活動のふりかえりを
し、アドバイザーから「火を扱う事はいろいろな経験ができ、危険なことも含めてこどもが体験することで
想像力が膨らむ。」との提言があった。
写真5 鳥の死骸を発見 写真6 火をおこしてお餅焼き
アドバイザー派遣の結果
・フィールド整備ありきの考え方から、地元の神社の関係者の方々と関係を築き、神社の森などを有効に
活用して自然保育への取り組み方に多様性が出てきた。
・自然保育を園の年間計画に落とし込み、日常的に森に出かける機会が増えた。
・保育士の自然保育の経験値が高まって、虫などが苦手な保育士にも自然の中での活動が増えてきた。
活動の感想(実施後のアンケートから抜粋)
・園の年間指導計画に森林教育の狙いや活動を入れていきたい。
・自然の面白さを保育を通して取り入れていきたい。
・SDGsの達成に向けても、森林教育が大切だと思うので、実践例をもっと広報してほしい。