神奈川県景気動向指数
令和7(2025)年8月分
神奈川CI(コンポジット・インデックス) (2020年=100)
一致指数
120.9となり、前月と比較して8.4ポイント下降し、3か月連続の下降となりました。3か月後方移動平均は6.06ポイント下降し、3か月連続の下降、7か月後方移動平均は1.41ポイント下降し、3か月連続の下降となりました。
一致指数の前月差に対する個別系列の寄与度
一致指数の推移
先行指数
111.0となり、前月と比較して6.1ポイント下降し、2か月連続の下降となりました。3か月後方移動平均は0.97ポイント下降し、6か月連続の下降、7か月後方移動平均は3.95ポイント下降し、7か月連続の下降となりました。
遅行指数
100.2となり、前月と比較して1.6ポイント下降し、2か月ぶりの下降となりました。3か月後方移動平均は0.17ポイント下降し、4か月ぶりの下降、7か月後方移動平均は0.09ポイント上昇し、15か月連続の上昇となりました。
解説:CI
- CIは、構成指標の動き(変化量)を合成することで過去と比較した相対的な景気変動の大きさや勢いを測定します。
一般的に、CI一致指数が上昇している時は景気の拡張局面で、低下している時は後退局面であり、CI一致指数の動きと景気の転換点(景気の山・谷)は概ね一致します。CI一致指数の変化の大きさから、景気の拡張又は後退の変動の大きさを読み取ります。
ただし、例えば景気の拡張局面においても、CI一致指数が単月で低下するなど、不規則な動きも含まれていることから、移動平均値をとることにより、ある程度の期間の月々の動きをならして、その基調的な動きを読み取ります。毎月の統計表には、足下の基調の変化をつかみやすい3か月後方移動平均と、足下の基調の変化が定着しつつあることを確認する7か月後方移動平均をあわせて掲載しています。
(参考)KDI(カナガワ ディフュージョン・インデックス)
一致指数:0.0%(2か月連続で50%割れ)
先行指数:71.4%(3か月連続で50%超え)
遅行指数:33.3%(4か月ぶりに50%割れ)
- 解説:DI
- DIは構成指標のうち改善している指標の割合を算出することで景気の各経済部門への波及の度合い(波及度)を測定し、景気が拡張局面なのか後退局面なのかといった景気の方向性を示します。
各系列の数値を3か月前と比較し、改善していれば「プラス」とし、悪化していれば「マイナス」とし、採用系列数に占める拡張(プラス)系列数の割合がDIです。月々の振れがあるものの、一般的には、景気の拡張期には一致指数が50%を上回る期間が多くなり、50%を下回る期間が連続すると後退期の可能性があります。
資料
令和7年(2025)年8月分速報(PDF:623KB)
公表予定日
令和7(2025)年9月分:令和7(2025)年11月28日(金曜日)14時
過去の月報*
PDFファイルで、800KB程度のサイズがあります。
*景気動向指数は、採用している基礎統計が確報値を公表するなどした場合、過去にさかのぼって改訂します。このため過去に公表した指数は最新のものと異なることがあります。過去の指数は長期時系列データを利用して下さい。
神奈川県景気動向指数年度報
年度報は、毎月公表している神奈川県景気動向指数の推移を1年度分取りまとめたものです。景気や経済を知る上での基礎知識や資料を加えた形で作成しております。
※(注記)景気動向指数年度報については、令和元(2019)年度分を最後に公表を取りやめさせていただく運びといたしました。なお、2000年からの過去の数値につきましては毎月更新している長期時系列データ(エクセルファイル)で御覧いただけますので御利用ください。
冊子(PDF)
令和元(2019)年度(PDF:3,639KB)、平成30(2018)年度(PDF:3,427KB)
平成29(2017)年度(PDF:2,719KB)、平成28(2016)年度(PDF:2.76MB)、
平成27(2015)年度(PDF:2.75MB)、平成26(2014)年度(PDF:2.76MB)、
平成25(2013)年度(PDF:2.85MB)、平成24(2012)年度(PDF:2.08MB)、
平成23(2011)年度(PDF:1.23MB)、平成22(2010)年度(PDF:1.23MB)、
平成21(2009)年度(PDF:1.28MB)、平成20(2008)年度(PDF:1.74MB)、
平成19(2007)年度(PDF:1.33MB)、平成18(2006)年度(PDF:1.31MB)
神奈川県景気基準日付(2023年3月)
全国の第16循環の景気基準日付に対応する神奈川県景気基準日付について、景気の山を「2018年9月」、景気の谷を「2020年6月」と確定しました。
これにより、神奈川県の景気拡張期間は69か月、景気後退期間は21か月となります。
神奈川県景気基準日付
| 谷 |
山 |
谷 |
拡張期間 |
後退期間 |
全循環 |
参考
国の循環との対応 |
| 1980.6 |
1983.2 |
32か月 |
| 1983.2 |
1985.6 |
1986.12 |
28か月 |
18か月 |
46か月 |
第10循環 |
| 1986.12 |
1991.3 |
1994.2 |
51か月 |
35か月 |
86か月 |
第11循環 |
| 1994.2 |
1997.6 |
1999.7 |
40か月 |
25か月 |
65か月 |
第12循環 |
| 1999.7 |
2000.12 |
2002.2 |
17か月 |
14か月 |
31か月 |
第13循環 |
| 2002.2 |
2008.4 |
2009.4 |
74か月 |
12か月 |
86か月 |
第14循環 |
| 2009.4 |
2011.11 |
2012.12 |
31か月 |
13か月 |
44か月 |
第15循環 |
| 2012.12 |
2018.9
|
2020.6 |
69か月 |
21か月 |
90か月 |
第16循環 |
- 解説:景気基準日付
- 景気の山、谷のことで、主要経済指標の中心的な転換点と位置づけられます。
神奈川県景気基準日付の確定(2023年3月公表)(PDF:634KB)
神奈川県景気動向指数の改定
採用系列の入替え(2021年3月)
複数の指標の動きを統合した指標である景気動向指数は、その採用系列が現在の景気の動きを十分反映しているか必要に応じて点検を行い、入替えを実施しています。
本県では、採用系列を点検した結果、2021年3月に入替えを実施しました。一致指数は、県生産財出荷指数を除外し、県業況判断DI(全産業)を新たに採用しました。遅行指数は、県内銀行貸出約定平均金利を除外しました。系列数は20系列(先行系列7、一致系列7、遅行系列6)となります。
現在採用している系列は、その他の提供情報の個別系列の概要をご覧ください。
遡及期間の改定(2019年3月)
平成31(2019)年1月分より、長期時系列データの始点を1990年1月から2000年1月へと変更しました。
採用指標の検討時に、長期の時系列データが必要という条件が制約となることや、経済構造等の変化が進む中で、景気動向をより適切にとらえる指標選択を促すことを考慮し、遡及期間を短縮しました。
遡及改定期間変更前:長期時系列データ(2018年12月分時点)(エクセル:47KB)
神奈川CI中心への公表形態の移行(2013年3月)
景気動向指数にはCIとDIがあり、DIは景気の2局面(拡張、後退)を示し、CIは過去と比較した景気変動の大きさや量感を示します。
本県では、これまで県版DIであるKDIを毎月公表し、県版CIである神奈川CIを参考指標としてきましたが、2013年3月の採用系列の入替えにより神奈川CIのパフォーマンスが向上したことから、KDIから神奈川CI中心の公表形態へ移行することとしました。
景気動向指数とは
- 景気動向指数とは、生産、雇用など様々な経済活動での重要かつ景気に敏感に反応する指標の動きを統合することにより、景気の現状把握及び将来予測に資するために作成された指標です。
- 内閣府経済社会総合研究所において全国の景気動向指数であるCIとDIを作成しており、神奈川県では県版CIとして「神奈川CI」を、県版DIとして「KDI」を作成しています。
- 神奈川CIは、指数の変化の大きさから、過去と比較した相対的な景気変動の大きさを読み取ります。
- KDIは、採用系列のうち改善している指標の割合のことで、一般的には、景気の拡張期には一致指数が50%を上回る期間が多くなり、50%を下回る期間が連続すると後退期の可能性があります。
- 神奈川CIとKDIの構成指標は共通としています。
利用上の注意
- 採用している基礎統計が確報値を公表するなどした場合、過去にさかのぼって改訂します。
- 未発表の系列がある月については、現時点で得られる値のみで求めています。その際、得られなかった値については空欄としています。
その他の提供情報
関連リンク
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