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更新日:2025年10月15日

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たまねぎの種採りについて

八百屋さんの店先に赤いたまねぎを見かける頃になりました。当所では昭和36年に育成した赤たまねぎ品種「湘南レッド」(図1)や、平成5年に品種登録した「早生湘南レッド」等の原種維持を行っています。現在ちょうど種子が熟する頃になりましたので、今回はたまねぎの種採りについてご紹介します。

当所では昭和36年に育成した赤たまねぎ品種「湘南レッド」(図1)や、平成5年に品種登録した「早生湘南レッド」等の原種維持を行っています。今回はたまねぎの種採りについてご紹介します。

たまねぎの種子(図2)は、採るまでに丸2年間(足かけ3年)かかります。

まず1年目の9月に種まきを行い、翌年6月に種子生産用の親たまねぎを収穫します(図3、図4及び図5)。この親たまねぎは風通しのよい貯蔵庫内に吊し、夏越しさせたあと(図6)、その年の11月頃にビニールハウス内に定植します。冬を越した翌年(3年目)の5〜6月になると、ネギ坊主が上がってきて、無数の小さな花を咲かせますので、ハウス内にミツバチをいれて受粉させます(図9)。このときに、他の品種との交雑を避けるため、ビニールハウスの周囲にはミツバチを閉じ込める網(寒冷紗)を張り隔離状態にします(図7及び図8)。

7月も終わりになると、種子は十分熟しますので(図10及び図11)、種子の収穫作業に入ります(図12)。熟した種子は十分乾燥させた後、原種(種子の基)として、保存します。
種採り(種子の増殖)は地味な仕事ですが、多大な労力と時間が必要です。うまく種子が採れなかった時には、大きな問題になりますので、担当者はその間、気の抜けない日々を過ごします。

[画像:湘南レッド]

図1 湘南レッド

[画像:たまねぎの種]

図2 たまねぎの種 物差しの目盛は1cm

[画像:1月の畑]

図3 1月の畑(定植2か月後)

[画像:5月の畑]

図4 5月の畑(親たまねぎの収穫間近)

[画像:親たまねぎの収穫]

図5 種生産用の親たまねぎの収穫

[画像:親たまねぎの夏越し]

図6 種生産用親たまねぎの夏越し

[画像:ビニールハウス]

図7 種採り用ビニールハウス

[画像:ハウスの内側]

図8 ハウスの内側(網で隔離)

[画像:開花したネギ坊主とミツバチ]

図9 開花したネギ坊主とミツバチ

[画像:登熟中の種子]

図10 登熟中の種子の状況

[画像:熟した種子]

図11 種子が熟した状況

[画像:種子の収穫風景]

図12 熟した種子の収穫風景

  • 農林水産

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生産技術部(野菜作物研究課)
電話 0463-58-0333 内線321から327

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