AACR2024VACCINE

AACRニュース:がんワクチン、初期試験で有望な結果

mRNAワクチンが免疫反応を引き起こす個別化アプローチを提供する一方、ペプチドワクチンは汎用的な治療法となり得る。研究者らは両方の選択肢を探っている。

トーマス・セローナ 著

2025年4月30日

がんワクチン は、体内からがん細胞を識別・攻撃するよう免疫システムを訓練する可能性を秘めている。この技術はがん研究で最も注目される分野の一つだが、多くの試験段階のワクチンはヒト試験で効果を示せていない。

しかしカリフォルニア州サンディエゴのスクリプス研究所で免疫学・微生物学研究者であるダレル・J・アーバイン氏によれば、過去10年間で研究者たちは免疫学に関する知見を深め、新たな標的を特定し、革新的な技術を開発したことで、このアプローチへの期待が高まっているという。「こうした特徴と新たな臨床試験デザインが相まって、がんワクチン分野で非常にエキサイティングな進展が生まれている」と同氏は述べた。アーバイン氏によれば、現在26件の癌ワクチンを試験する第II相または第III相臨床試験が進行中である。

4月29日にシカゴで開催された米国癌学会(AACR)年次総会2025におけるセッションで、アーバイン氏は他の研究者らと共に、異なるワクチンアプローチを探る2件の進行中試験から得られた有望な結果について議論を主導した。

77th Health and Culture Award

📰 パンキャンジャパンが第77回保健文化賞を受賞しました

このたび、特定非営利活動法人パンキャンジャパンは、第一生命保険株式会社主催「第77回保健文化賞」を受賞いたしました。

本賞は、長年にわたり国民の健康の保持・増進に貢献した個人・団体に贈られるもので、膵臓がんの研究支援、早期診断の啓発、患者家族支援、ドラッグラグ問題の解消、臨床試験や家族性膵癌レジストリ事業などへの支援が高く評価されました。

2006年の設立以来、私たちは「膵臓がん撲滅」の実現を目指し、啓発活動、政策提言、研究支援など多方面にわたる活動を続けてまいりました。今年、設立20周年という節目を迎える中での受賞は、これまでの歩みを振り返る大きな励みとなりました。

この成果は、全国の患者さん、ご家族、医療関係者、支部の皆様、そして活動を支えてくださったすべての方々のご尽力とご支援の賜物です。心より感謝申し上げます。

今後も、膵臓がんに立ち向かうすべての方々の希望となるよう、活動をさらに前進させてまいります。

引き続きのご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

パンキャンジャパン
理事長 眞島喜幸

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SOURCE:

後援:厚生労働省、NHK厚生文化事業団、朝日新聞厚生文化事業団

Ministry of Health, Labour and Welfare: 第77回「保健文化賞」受賞者が決まりました|厚生労働省

Dai-ichi Life Group: 第77回 保健文化賞|社会貢献活動:健康の増進|第一生命保険株式会社

NHK Hearts: 第77回「保健文化賞」受賞者が決定しました | NHK厚生文化事業団

[画像:77th Health and Culture Award][画像:pancan logo][画像:20th anniversary]

Announcement: PanCAN Japan Receives the 77th Health and Culture Award (Group Category)

We are honored to announce that PanCAN Japan has been awarded the Group Prize in the 77th Health and Culture Award, a prestigious recognition presented under the auspices of the Ministry of Health, Labour and Welfare of Japan.

Since its founding in 2006, PanCAN Japan has been dedicated to improving the lives of pancreatic cancer patients and their families through advocacy, education, early detection initiatives, research support, and policy engagement. Receiving this national honor in our 20th anniversary year is a deeply meaningful milestone for our organization and all those who have supported our mission.

This award affirms the growing societal recognition of pancreatic cancer as a critical health issue and highlights the importance of patient-centered care and collaborative action. We are especially moved by the messages from medical professionals who have expressed pride in working within the pancreatic cancer field, now publicly acknowledged by this national commendation.

PanCAN Japan remains committed to empowering patients, supporting medical professionals, and advancing research and public awareness. We will continue to work hand-in-hand with healthcare providers, researchers, policymakers, and the broader community to bring hope and progress to those affected by pancreatic cancer.

We extend our heartfelt gratitude to all who have walked this journey with us.

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SOURCE:

Ministry of Health, Labour and Welfare: 第77回「保健文化賞」受賞者が決まりました|厚生労働省

Dai-ichi Life Group: 第77回 保健文化賞|社会貢献活動:健康の増進|第一生命保険株式会社

NHK Hearts: 第77回「保健文化賞」受賞者が決定しました | NHK厚生文化事業団

[画像:survivor story rob beeler]

サバイバーストーリー:セカンドオピニオンが転機となった

2025年8月5日

ロブ・ビーラー 著者

  • 膵がんは家族に多い
  • 繰り返し逆流性食道炎と誤診された
  • 病院を変更したことでより積極的な治療が開始された

2016年に姉のジェネルが膵がん診断を受けたことが、私が膵がんを知るきっかけでした。

彼女は他の病気と誤診されることが何度もあり、診断が確定した頃にはがんは転移しており、手遅れでした。彼女は診断から3週間後に亡くなりました。

しかく逆流性食道炎?それとも何かもっと深刻な病気?

2018年末、胃と背中の痛みと体重減少が始まりました。私はインディアナ州カーメルとマサチューセッツ州ボストンを毎週通勤していました。仕事の内容と出張はかなりストレスフルでした。胃潰瘍かもしれないと考えました。12月末に症状が悪化し、病院に行きました。逆流性食道炎と診断され、2週間薬を処方されましたが効果はありませんでした。別の薬を2週間試しましたが、効果はありませんでした。3度目の受診前に妻が「血液検査と画像検査を要求しなさい」と言いました。私はその通りにしましたが、医師たちは「逆流性食道炎だと分かっているから、無駄な検査だ」と反対しました。しかし私は粘り強く要求し、受けた画像検査で膵臓に4センチの腫瘤が見つかりました。

2019年2月1日、53歳で膵がんステージIIIと正式に診断されました。

【第56回日本膵臓学会】7/26「2025年度パンキャン賞を贈呈しました」
PanCAN Award Ceremony at the Japan Pancreas Society's Annual Meeting 2025
第56回日本膵臓学会大会(ホテルニューオータニ)の2日めの7月26日に、優れた膵臓(すいぞう)がん研究を行った5名の研究者の方々へパンキャン賞が授与されました。受賞者の皆様、おめでとうございます。
また、受賞者による研究発表セッションの座長の労をお取りいただきました 菅野 敦先生、岸和田昌之先生、ありがとうございました。
今年も パンキャン賞へ多数のご応募をいただき、誠にありがとうございました。素晴らしい研究の数々の中、受賞された皆様を以下にご紹介いたします。
【2025年 PanCAN賞 受賞者リスト】
しかくClinical Research Award [パンキャン賞 臨床研究賞]
中村 広太 様 (奈良県立医科大学 消化器・総合外科)
研究名「術前治療後組織miRNAプロファイルに基づく膵癌分子クラスタリング再構築と予後層別化」
しかくBasic Research Award [パンキャン賞 基礎研究者賞]
周 達仁 様 (千葉大学医学部 臓器制御外科学教室)
研究名「膵癌周囲微小環境でのComplement Factor Bの免疫抑制機序の解明と新規治療の可能性」
しかくYoung Investigator Award1位 [パンキャン 若手研究者賞 1位]
三浦 勇也 様 (静岡県立静岡がんセンター 肝胆膵外科)
研究名「家族性膵癌と生殖細胞系列の変異を有する膵癌」
しかくYoung Investigator Award2位 [パンキャン 若手研究者賞 2位]
大滝 有 様 (旭川医科大学 内科学講座 消化器内科学分野)
研究名「IPMN併存膵癌に対する変異型GNAS由来EVを介したparacrine効果の検討」
しかくYoung Investigator Award3位 [パンキャン 若手研究者賞 3位]
大井 秀之 様 (鹿児島大学大学院 先進治療科学専攻 外科学講座 消化器外科学分野)
研究名「併存膵癌の発生予測のためのIPMNの遺伝子解析」
受賞、本当におめでとうございます。
今後のさらなるご活躍を心よりお祈り申し上げます。

9月21日(日)「第13回日本神経内分泌腫瘍研究会学術集会・市民公開講座」
〜NEN診療新時代の道標〜
希少がんの神経内分泌腫瘍の医療セミナーのご案内です。罹患者が少ない神経内分泌腫瘍(NEN)は症状が出てもなかなか診断がつかず、専門病院も少ない病気です。こうした状況を改善するために、専門医が日本神経内分泌腫瘍研究会を立ち上げられ、時間を経て、今 日本のNEN治療が大きく進んでいます。今回は、同研究会の第13回学術集会の後に開催される市民公開講座で、タイトルは「NEN診療新時代の道標」。まさにJNETS学術集会での治療の最前線を患者さん・ご家族に解説いただきます。保険償還されたPRRT療法はリピートできるのかなどについて知りたい、やさしく説明してほしいと考えていた方はぜひご参加ください。申込が必要ですので、ご興味のある方は以下からお申込ください。
しかく「第13回 日本神経内分泌腫瘍研究会学術集会 市民公開講座」
日時 2025年9月21日(日) 13:00〜
主催 第13回 日本神経内分泌腫瘍研究会学術集会、NPO法人パンキャンジャパン
形式 Webセミナー (事前申込が必要です)
お申込 *以下からお申込ください

第15回難治性がん啓発キャンペーン2025
15周年記念講演 治療の進歩と挑戦そして今後の展望

私共、難治性がん啓発キャンペーン実行委員会は、「難治性がん啓発キャンペーン2025」のイベントとして、6月15日(日)15周年記念講演「治療の進歩と挑戦そして今後の展望を会場とオンラインのハイブリット形式で開催いたします。がんと闘い、向き合い、不安をかかえている方はたくさんいらっしゃると思います。2011年からスタートしたキャンペーンも今年、15周年を迎えました。未だ厳しい肺がんとすい臓がんに必ず希望の光がさすことを信じて企画いたしました。
患者さんのQOL向上と難治性がんで亡くなる人がいなくなる日を目指します。
皆様のご参加をお待ちしています。

参加方法:オンライン参加の方は、必ず事前のお申込みが必要です(参加無料)
*以下よりお申込みいただけます。

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膵臓がん National Advocacy Day

膵臓がんになった多くの方が、今、真摯に自分の治療に向き合っています。

生存率を向上させ、治る病気にするためには、

あきらめず、これに力を与え、

希望をつくり、良いアウトカムをもたらすことが必要です

治るがんにしていくために、多くの力が必要です。多くの関係者が生存率向上に立ち向かっています

今、あなたの力が必要です

膵臓がんをあきらめないために

あなたもこのアドボカシー活動に加わってください

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