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本Labでは、 運動や電気刺激などの物理的刺激が理学療法対象の疾患や障害に与える影響について、実験動物や基礎医学的な実験手法を用いて検証しています。骨格筋、骨組織、神経細胞などの細胞観察やタンパク・遺伝子の解析を行い、物理的刺激による生体反応メカニズムを細胞・分子レベルで明らかにしようとしています。
本Labでは、 理学療法で用いられる運動療法や電気刺激が障害をもった身体にどのような影響を与えるのか、動物実験を通して詳細な生体メカニズムを調べています。顕微鏡を用いて筋や脳、骨組織の細胞観察を行い、さらに特殊な機器でタンパク・遺伝子解析を行いながら生体反応の変化を詳しく突き止めようとしています。
マイクロピペットの操作
マイクロピペットは試薬調製に欠かせない実験器具の一つで、液状試薬の混合や希釈、粉末試薬を微量の溶液で液状化させるときなどに用いられます。試薬調製は決められた容量をしっかりと採取して行う必要があります。マイクロピペットは、微量でも目的の容量を適切に採取することができます。写真は、学生が試薬調製を行う前にマイクロピペットの操作方法を学んでいる様子です。
組織切片の顕微鏡観察
筋や脳、骨組織などを薄くスライスした切片をスライドグラスに載せ、各種染色をした後に顕微鏡で観察します。まず肉眼で切片をよく観察して(写真)、顕微鏡のステージにスライドグラスをセットします。組織、細胞の微細な構造を確認したり、特別なタンパク質などが発現している場所やエリアを確認して写真撮影をしたりします。その後、画像解析をして定量化します。
試薬の調製
実験で得られたサンプルは、試薬を用いた処理作業が必要となります。また、組織を染色する際にも、必要な濃度での試薬調製が必要です。実験に適した濃度になるように試薬を天秤で計量し、pHもみながら調製していきます。
徳永 亮太
担当科目:生理学、生理学実習、基礎ゼミ 専門分野:生理学、神経科学 研究領域:慢性疼痛に関わる神経可塑的変化、侵害受容刺激時の神経ー血管カップリング、体性感覚刺激時の脳内伝達物質放出変化、慢性疼痛時の自律神経反応