第1回食欲・食嗜好研究会 2016

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2017年3月6日
第1回食欲・食嗜好の分子・神経基盤研究会
開催日: 2016年6月17-18日(終了しました)
生理研世話人: 箕越 靖彦 生殖・内分泌系発達機構研究部門

新たな試みを多く取り入れた初回の研究会でしたが、ご好評頂けました。
第1回研究会 事後アンケート結果

ご参加いただいた皆様(総参加者数101名)のおかげで、盛会となりました。
ありがとうございました。


第2回の研究会(来年の同じ時期に開催する方向で調整中)をより良い会にできるように、
アンケート結果を踏まえて準備を進めてまいります。

来年(2017年)から研究会に新たに参加希望の方は、
事務局(info.paf@nips.ac.jp)までご連絡ください。

開催概要確定時(2017年2月末頃)に、広報メールをお送りいたします。
(本年の参加者にも、広報メールをお送りさせていただく予定です)


食欲・食嗜好研究会の立ち上げの趣旨:

「ヒトはなせ食べるか?」
カロリーを摂取以外にも、食べる理由は様々です。
  • 好みの食べ物だから
  • おいしいから
  • 楽しみだから
しかし、ヒトがどんな時にどんな食事を好んで食べるのか、
その現象を制御する機序の全容は未解明です。
  • なぜ、お腹がいっぱいでも食べちゃうのか(いわゆる"別腹")?
  • なぜ、体が食べ物を必要としていても、食べれないのか(食欲不振・拒食の問題)?
など、未解明・未解決の課題は多数あります。

現状で行われている研究で多い観点は、以下のようなものです:
  • カロリー摂取の分子・神経回路レベルの制御メカニズムの解析
  • 特定の食品成分やにおい成分が、食行動にどのような影響を与えるか?
  • 味覚や嗅覚などの、感覚受容のメカニズム
  • 特にアルコールや薬物依存の観点での、脳内報酬系の分子・神経回路の解析
しかし、これらの研究だけでは、以下のような疑問点が残ります。
  • なぜ特定の食べ物や、その中の栄養成分が欲しいと、感じることができるのか?
  • 味覚・嗅覚などを介した感覚入力情報が、脳内でどのように処理され、
    「食べたいもの」と認識されるに至るのか?
このようなヒトの食行動の背景にある様々なメカニズムの解明なしに、過食・拒食などの問題は解決できません。

そこで、食欲と食嗜好に関わる分子・神経回路レベルの機序解明を進めるために、本研究会を立ち上げます。

食欲の生理的なメカニズムの全容の解明し、その研究成果を新たな医薬品・食品・食事療法などの開発につなげ、人間の健康増進につなげることを目指します。


食欲・食嗜好研究会の特色:
  • 分野横断的に集まり、各分野のノウハウやニーズを共有します。
  • 中堅・若手の研究者を中心に、時間をかけ濃密な討論を行います。
  • 多角的な視点で課題解決に取り組むために、コラボレーションの醸成を目指します。
  • 建設的なサイエンスの討論を通して、参加者の研究者としての成長を目指します。
  • 最新の未発表データの討論を通して、研究領域の創造的発展を目指します。

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