研究成果概要
【資 料 名】
非住宅建築物の外皮・設備設計仕様とエネルギー消費性能の実態調査
- 省エネ基準適合性判定プログラムの入出力データの分析 -
【概 要】
建築物の更なる省エネルギー化を達成するためには、エネルギー消費性能に影響を与える外皮や設備の設計仕様の実態を的確に把握し、有効な施策を講じることが重要である。この施策検討に必要な実態データとして省エネルギー基準の申請データの活用が期待されているが、現状では、所管行政庁等が省エネルギー基準の評価結果を手作業で集計して国土交通省に報告しており負担が大きい。また、負担を考慮して収集する情報を限定しているため詳細な分析ができないという課題があった。
そこで、所管行政庁等の負担を増やすことなく、網羅的に省エネルギー性能を把握する手法として、省エネルギー基準への適合性判定プログラム(Web プログラム)の入出力データを活用する方法を試行的に採用し、非住宅建築物の外皮・設備設計仕様及びエネルギー消費性能に関するビッグデータを初めて収集し解析を行った。本資料では、2018年度に所管行政庁等に申請のあった計14,802件の非住宅建築物を対象として、Webプログラムの入出力データを入手して地域毎、建物用途毎、規模毎等に集計し、外皮の断熱性能や設備機器の効率、エネルギー消費性能評価結果等の平均値や分布などを分析した
結果を示す。
【担当研究室】
建築環境研究室
【執 筆 者】
宮田 征門、 三木 保弘
1. はじめに
2. 実態データの収集方法及び分析対象建築物の概要
3. 建築物全体のエネルギー消費性能の分析
4. 外皮に関する分析
5. 空気調和設備に関する分析
6. 機械換気設備に関する分析
7. 照明設備に関する分析
8. 給湯設備に関する分析
9. 昇降機に関する分析
10. 太陽光発電設備に関する分析
11. まとめ