屋上緑化や壁面緑化は、都市におけるヒートアイランド現象の緩和、美しく潤いのある都市空間の形成、都市の低炭素化等の観点から、全国的に取り組みが進められています。国土交通省においても、屋上緑化・壁面緑化推進に向けた様々な取組を行っております。また、地球温暖化対策計画(平成28年5月13日 閣議決定)内の対策のひとつである、「ヒートアイランド対策による熱環境改善を通じた都市の低炭素化」において、屋上緑化の推進が位置づけられています。
全国の屋上・壁面緑化の施工実績について、最近の傾向をとらえるために、平成16年以降毎年、全国の施工企業等にアンケート調査を行っております。
全国屋上・壁面緑化施工実績調査の結果
■しかく令和4年 ■しかく令和3年 ■しかく令和2年 ■しかく令和元年 ■しかく平成30年 ■しかく平成29年 ■しかく平成28年
建物のオーナーや都市開発に携わる人達が、緑を活かして豊かな生活を演出する際の一助となるよう、屋上及び壁面緑化の整備のポイントや、集客力を向上させた成功事例などを紹介したガイドブックを作成しました。
本ガイドブックを参考にして都市緑化が一層進むよう普及啓発をおこなっていきます。
「緑による建物の魅力アップガイド」を作成しました〜魅力ある緑化を成功させる「7つのワケ」と「5つのヒミツ」〜 外部リンク
都市の緑の持つ機能のうち、気温の低減効果やヒートアイランド現象の緩和等については、近年一層着目されており、建物内の温度を低く保ち、都市の省電力化に効果を発揮する「緑のカーテン」が注目されています。
国土交通省では、都市緑化推進の一環として「緑のカーテン」の取組みの普及啓発に努めており、平成23年度・24年度には、全国の地方公共団体のご協力のもと、「緑のカーテン」に関する取組を調査いたしました。
今からできる、誰でもできる!「緑のカーテン」で夏を乗り切ろう!!〜地方公共団体における「緑のカーテン」の取組みが全国に広がっています〜 外部リンク
民間企業、公共団体、個人等による屋上や壁面などの緑化の優れた取り組みを表彰する取組です。屋上・壁面等の特殊空間の緑化技術の一層の普及推進を図り、都市環境の改善を進め、豊かな都市生活の実現に寄与することを目的とし、平成14年から開催されております。
※(注記)「屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール」は、第16回(2017年度)より「屋上・壁面緑化技術コンクール」となりました。
既存の建築物への屋上緑化技術の適用検討と効果の検証を行うため、平成12年度に国土交通省のある霞が関合同庁舎3号館屋上庭園に屋上庭園を整備しました。整備後も継続的なモニタリング調査を行っております。
また、屋上緑化の普及啓発を目的として、屋上庭園の概要や活用している技術、屋上庭園で観察できる鳥類、昆虫、植物等を紹介しています。
屋上庭園の概要については、以下のホームページをご覧ください。
国土交通省では、屋上庭園の概要や活用技術、屋上庭園で観察できる鳥類、昆虫、植物等の紹介を行い、屋上庭園で緑の効果を実感してもらうことを目的として、国土交通省(合同庁舎3号館)の屋上庭園を令和3年8月19日まで公開しておりました。
【問合せ先】
国土交通省 都市局 公園緑地・景観課 緑地環境室 緑地環境技術係
TEL:03-5253-8111(内線32963)
屋上緑化における芝生の維持管理の負荷軽減に向けて、国土交通省屋上庭園において、人力によらないロボット式芝刈機による維持管理実験を行いました(平成28年8月〜11月)。この結果を基に、公園の芝生(2,000m2:地上部)におけるロボット式芝刈機による維持管理費について、人力(機械刈り:年3回)と比較した試算を行いました。
霞が関官庁街では、霞が関合同庁舎3号館屋上庭園の整備後も、積極的な屋上緑化の整備を進めてまいりました。現在では、面積にして、約14,500m2(テニスコート約55面※(注記)1 、東京都における屋上等緑化面積の約1.5%※(注記)2)の屋上緑化が整備されています。(平成20年3月末現在)
※(注記)1:260m2/面
※(注記)2:平成12年度以降における東京都の屋上等緑化面積の累計926,772m2(東京都データより)