総合政策局 総務課 政策企画官(総合交通体系)では、『地域のモビリティ確保の知恵袋2018〜「人の集まり」と「人の流れ」の分析に基づいた交通拠点とネットワークに関する検討〜』を発刊しました。
地方公共団体が地域の交通のあり方を検討するに当たっては、人々の「滞在」と「移動」を捉えることが重要です。人々が集まる場所と、どこから人々が集まってくるのかを捉え、多くの人々が滞在する場所を交通拠点とし、人々の移動に合わせた交通サービスの提供ができれば、従来の公共交通利用者に加えて、これまで公共交通を利用してこなかった人々を取り込める可能性があると考えています。
近年、情報通信技術の発展に伴い、人々の滞在と移動がビッグデータとして収集され、その活用によって人々の滞在と移動を捉えることが可能となってきています。
そこで、地方公共団体における交通施策の立案支援を目的に、人々の滞在と移動に着目し、ビッグデータを活用した滞在と移動の分析手法のほか、人々が滞在する場所を交通拠点とし、その交通拠点を核とした交通ネットワークのあり方等の検討手法をまとめました。
地域における交通施策を検討・立案する際の参考となれば、さらには地域交通の維持・活性化の一助となれば幸いです。
地域のモビリティ確保の知恵袋2018〜「人の集まり」と「人の流れ」の分析に基づいた交通拠点とネットワークに関する検討〜
(目次)
1)はじめに
1 策定の趣旨
2 検討のイメージ
3 検討の流れ
2)検討手法
1 人の滞留・流動状況の分析
1.1 人の滞留・流動状況の分析手段
1.2 ビッグデータの活用による分析
2 交通拠点の設定と機能の検討
2.1 交通拠点の設定
2.2 交通拠点の機能の検討
3 拠点を核とした現状の交通ネットワークの評価と再編への活用
3.1ネットワークの需給バランスの評価
3.2ネットワーク再編への評価結果の活用
3)施策推進の留意点
(巻末資料)交通拠点施設の整備に関する事例カルテ