平成18年6月23日
<問い合わせ先>
大臣官房地方課
(特に趣旨等について)
大臣官房監察官室
(特に3.(2)について)
総合政策局建設施工企画課
(特に(参考)、総合評価落札方式について)
大臣官房技術調査課
北海道局予算課
(特に北海道開発局関係について)
大臣官房会計課契約制度管理室
国土交通省の地方整備局及び北海道開発局が平成13年度から平成17年度までに発注した水門設備工事等の契約状況の詳細等について、現時点で別添資料のとおり取りまとめましたのでお知らせします。
国土交通省発注の水門設備工事等の契約状況調査結果について
1.趣旨
先般、水門設備工事等について公正取引委員会による独占禁止法に基づく調査が行われたとの報道がなされたことを受け、その契約状況等について緊急に調査し、4月24日にお知らせしたところですが、さらに契約状況の詳細等を調査した結果について、現段階での整理を取りまとめたものです。
2.調査事項
(1)平成13年度から平成17年度までの間において全国8地方整備局及び北海道開発局が発注した、水門設備工事等を対象に、次の事項について調査を行いました。
1業者別受注シェアの分析
2落札率の分析
3低入札の発生率
4入札価格と予定価格との関係
5再度入札の発生状況 等
(2)併せて、水門設備工事発注に関係のある部署に所属する(したことのある)現役職員に聴取調査を行いました。
3.調査結果の概要
(1)水門設備工事の契約状況に関する調査結果は、以下のとおりです。
(注)この調査の中では、水門設備工事に関して公正取引委員会の立入調査を受けたと報道された企業22社(これらの22社を以下「22社」と言います。)と水門設備工事の入札に参加している他社との入札契約の状況の比較を試みていますが、この22社は当省が把握している限りで企業名が一度でも報道されたことのある企業を集計したものにすぎず、当然のことながら、当省として22社及びその他の企業について何らかの見解を有しているものではありません。
- 22社のシェア(契約金額)の変動(最大値と最小値の差)については、日立造船(株)が最も大きく、コミヤマ工業が最も小さい。(資料2)
- 1件あたりの平均落札率・平均落札金額は、入札参加者が22社のみの場合(1)は93.8%・約3億3千万円、入札参加者が22社以外の場合(2)は94.6%・約2千5百万円、入札参加者が22社と22社以外の者の混在となっている場合(3)は94.4%・約4千6百万円となっている。(資料3)
- 水門設備工事における低入札の件数・平均落札率はそれぞれ、1の場合 1件、55.7%、2の場合 2件、77.6%、3の場合 44件、69.6%となっている。(資料4)
- 落札時に1社だけが予定価格を下回った(不落随契を含む。)割合は、1の場合43.8%、2の場合44.2%、3の場合32.7%となっている。(資料5)
- 水門設備工事において入札が1回で終了した比率は88.7%。再度入札を行った場合でいわゆる一位不動が成り立っているのは96.2%、そのうち入札参加者の順位が全く変わらなかった比率は12.0%。(資料6)
(2)
一部新聞等で、当省職員が談合に関与していたとの報道があったことから、水門設備工事の発注に関係のある部署に所属する(したことのある)現役職員167名に対し面接による聴取調査を行った結果、現時点では職員の不正行為は確認できませんでした。
(参考)
水門設備工事とは、機械設備工事のうち、ダム用水門設備及び堰・水門設備の工事として発注されるものであり、水門及びこれと類似する施設に係る鋼構造物とその開閉装置等に関する工事です。今回の調査は、工事件名等に基づいてこれらに該当する工事を抽出して行いました。
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