記
車名
マツダ、ニッサン、三菱
通称名
ボンゴ、ボンゴ ブローニイ、タイタン、バネット、デリカ
5車種
型式
KG−SK22M,GC−SK82M,GE−SK82M,TC−SK82M,KF−SK22L,KG−SK22L,GC−SK82L,GE−SK82L,TC−SK82L,KR−SKF2L,KG−SK24L,KG−SK26L,KG−SK54L,KG−SK56L,KG−SY54L,KG−SY56L,KG−SK22MN,GC−SK82MN,GE−SK82MN,TC−SK82MN,KF−SK22LN,KG−SK22LN,GC−SK82LN,GE−SK82LN,TC−SK82LN,KR−SKF2LN,KG−SK22MM,KF−SK22LM,TC−SK82LM
29型式
製作期間
平成11年5月10日〜平16年10月30日
対象台数
40,576台
不具合の部位
1走行装置(フロントハブベアリング) 2動力伝達装置(前軸差動装置)
不具合の状況
1四輪駆動車の走行装置において、前輪ナックルのベアリング圧入部の構造が不適切なため、当該ベアリング圧入部に溜まった泥水により、オイルシールが摩耗して性能が低下し、ベアリングに泥水が侵入するものがある。そのため、ベアリング内部のグリスが流出して異音が発生し、そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合、当該ベアリングが破損し、走行不能に至るおそれがある。
2四輪駆動車の動力伝達装置において、前軸差動装置のギヤ比の設定が不適切なため、後輪タイヤの摩耗状態や積載条件によっては、四輪駆動で走行すると、前後輪のタイヤ回転数差に比例して動力伝達装置にねじりトルクが発生し、四輪駆動から二輪駆動への切り換え操作をしているにもかかわらず、二輪駆動になっていないことがある。そのため、高速走行を行うと、前軸差動装置が異常に発熱し、オイルシールが損傷してオイルが漏れ、ベアリングやギヤが焼付き、最悪の場合、前輪がロックして走行不能に至るおそれがある。
改善の内容
1全車両、ナックルを対策品(ベアリング付き)と交換する。なお、対策品の供給に時間を要すことから、当面の暫定措置として、全車両、ベアリングの摩耗を点検し、異常が認められるものは、ベアリングを新品と交換する。
2全車両、前軸差動装置を対策品と交換すると共に、四輪駆動未解除警告機能や油温警告機能を追加した四輪駆動コントロールユニットに交換する。なお、対策品の供給に時間を要することから、当面の暫定措置として四輪駆動の作動及び前軸差動装置のオイル量を点検し、異常が認められるものは、前軸差動装置を新品に交換すると共に、対策品に交換するまでの間、四輪駆動を使用しないよう周知する。なお、緊急脱出等で四輪駆動を使用する場合の注意事項を記載したコーションラベルをサンバイザーに貼付け、その内容を周知する。
クレーム件数
国内:146件 29件
事故件数
国内:120件
発見の動機
市場からの情報による。